幹事クリタのコーカイ日誌2011

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6月4日 ● 朝まで生テニス。

 いよいよ全仏オープンも大詰め。昨夜はもっとも面白い男子準決勝2試合。上位4人が順当に勝ち上がっての対決でした。第1試合はナダルvsマレー。昨日が25才の誕生日だったナダルは今大会前半どうもピリッとしていませんでしたが、準々決勝のソダーリング戦で本来のナダルらしいテニスを取り戻していました。マレーを相手にせずあっさりストレートで勝利。決勝に駒を進めました。

 第2試合は今季ここまで不敗の絶好調ジョコビッチがフェデラーの挑戦を受けました。ジョコビッチはこの試合に勝って決勝に進めば世界ランキング1位が確定します。試合は最初から壮絶な打ち合い。フェデラーもここまで4人の中で唯一セットを失わないで勝ち上がってきているだけに動きにキレがあります。ハイレベルな攻防を繰り広げながら第1セットはタイブレークでフェデラーが取りました。

 第2セットに入ってもフェデラーの好調さは変わりません。リターンの良さもさることながら、サービスの調子も上がってきて6-3で2セット目も奪取。いきなり王手をかけます。グランドスラムでフェデラーは2セットを連取して負けたことがないそう。ジョコビッチはピンチです。しかし、第3セットに入ってジョコビッチのギアが上がりました。終始フェデラーを攻め続けて6-3で奪い返します。

 そして第4セット。お互いに疲れが出てきたのかミスが増え始めました。ジョコビッチの展開力とフェデラーの高度な技術のせめぎ合い。このセットもタイブレークにもつれこみ、強烈なサービスでフェデラーが振り切って勝利。ほぼ互角な戦いでしたが、ジョコビッチの敗因はシューズが最初から最後までレッドクレーの上で滑り続けたことでしょうか。それで失ったジョコビッチのポイントが結構ありました。

 試合が終わったのは現地時間で午後9時半過ぎ。ファイナルセットにもつれこんだらさすがに日没サスペンデッドになっていたことでしょう。決勝でナダルと十分に戦うためにはフェデラーはここで終わらせておくことが必要でした。パリの遅い夕暮れのその時、日本は午前4時半過ぎ。もう外は明るくなってきていました。ひと眠りしたら僕もテニスに出かけます。




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