幹事クリタのコーカイ日誌2011

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6月1日 ● 物欲に生きる男。

 6月は夏のボーナスの季節。ただ今年はすでに春に車検で20万円、その後にクルマの修理代で16万円、冷蔵庫で16万円、先日タイヤを替えて3万円と出費が続き、すでにボーナスは無いも同然。この上、なにかを買うと言っても「無い袖は振れぬ」ので、おとなしく夏を過ごすしかありません。しかも使ったお金の行き先が全然楽しくもなんともないことばかりだったのが余計に残念です。

 そんな僕に比べて久しぶりに会ったMっちゃんは妙に楽しそう。仕事が大変で忙しいというのに妙にニコニコしています。こういう時の理由は2つしかありません。女性関係で良いことがあったか、欲しい電化製品を買ったか。つまり性欲か物欲のどちらかを満たした時です。

 話を聞けば、と言うか、聞いてもいないのに語りだしたのは物欲の方でした。まず見せられたのが携帯です。木製ボディの空豆のようなカタチをしています。ドコモの「TOUCH WOOD」という数量限定商品。2000台だけ先行発売だったのでかなり入手困難なものらしいのです。

 一見この携帯はスマートフォンのようなデザインですが、中身は従来の携帯電話。なんじゃそりゃ、と思いますが、Mっちゃんは全く気にしていません。どうせ電話とメールしかしないからデザインさえ良ければ(というか女性に見せて受ければ)問題ないんだそうです。

 まあモノのデザインは良いにこしたことはありませんが、問題はその価格。75000円したとか。スマホでもない普通の携帯に75000円!この何でもない携帯2台でうちの高級冷蔵庫が買えます。だったら冷蔵庫の方がずっと良いです。Mっちゃんも「限定だから欲しくて買った」と認めていたように、普通にこれが出回っていたらきっとそれほど欲しくなかっただろうと思います。

 携帯のコスパの悪さに驚いていたら、実はMっちゃんはもうひとつ高い買い物をしていました。コンパクトデジカメ「FinePix X100」。冨士フィルムがこの2月に出したこのカメラは光学ファインダーと電子ファインダーを兼備していて、それを切り替えながら使えるというのが売りです。Mっちゃんによればとにかく画質が良くて綺麗に写るので、女性からの受けが良いんだとか。

 しかしファインダーは2つありますが、ズームがついていない単焦点カメラ。だからこそ画質が良くなるわけですが、芸術写真を撮るカメラマニアなら良いでしょうが、一般的な使用ではズームがついていないのは結構不便だと思います。Mっちゃんはもちろんマニアではないので(その証拠に何ミリのレンズがついているのかも知りませんでした)、撮った写真も家のプリンタから数回出力しただけだそうです。

 で、このカメラのお値段が何とアマゾンで最安値で買っても11万円超。まあ高級コンデジですからそれくらいするのも仕方ないのかも知れませんが、マニアでもないMっちゃんが買うのは贅沢でしょう。もっともMっちゃんに言わせれば「高級オーディオに比べたらこんなもの端数だよ」だそうです。お金持ちは言うことが違います。そんなこと言ってるとカメラマニアから嫌われますぜ。

 そんなわけで合わせて20万円弱のお買い物で、いまニコニコのMっちゃん。きっと3ヶ月後にはいつものように飽きてしまっている方に20万ペソ賭けても良いです。




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