幹事クリタのコーカイ日誌2011

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5月27日 ● 『江』よりも『平清盛』に期待する。

 NHKの大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』が、あまりにも悲惨な脚本によって「おバカスイーツ大河」になってしまい、特に歴史好きな大河ファンからは物笑いになっている今日この頃。僕は以前書いたように最初の数回で完全に脱落してしまいましたが、テレビ情報誌で展開だけは毎週チェックしています。

 最初のうちは「もしかしたら途中から見応えあるドラマに生まれ変わるのかも」と思って毎週読んでいたのですが、むしろ回を追うごとに無茶苦茶になっているようで、今週末のあらすじは「秀吉に嫉妬する茶々と、それがわからずイライラする江」ということらしいです。しかも3人が3人ともそれが茶々の嫉妬心だとわからずオタオタするという、まさに中学生的恋愛ドラマ。もう歴史ドラマは書けないし書きたくない脚本家が完全に開き直ったとしか思えないストーリーです。とても45分間見ることに耐えられそうもありません。

 そんなわけで2011年大河はすっかり諦めたので、期待は来年の2012年大河『平清盛』に移っています。先日男性の主要キャストが発表になり、昨日には女性キャストも発表されました。主役の平清盛に松山ケンイチ、養父・平忠盛に中井貴一、清盛のライバル源義朝に玉木宏、義朝の父・為義に小日向文世、鳥羽上皇に大河初登場の三上博史、後白河天皇を松田翔太、西行を藤木直人。他に平家貞を中村梅雀、崇徳天皇をARATA、藤原忠実を國村隼、藤原頼長を山本耕史、信西を阿部サダヲ、平盛国を上川隆也、平家盛を大東俊介、伊藤忠清を藤本隆宏。当然のことながらマツケンと玉木がメインですが、それに松田翔太の後白河天皇も絡んでくるはずなので、若手期待のイケメン俳優競演となります。いかにも女性ファン狙いのキャスティングです。

 そして昨日発表された女性キャストですが、清盛の後妻で平家の精神的支柱となる平時子に深田恭子、時子の妹で後白河天皇の女御となり武家と王家を結んだ平滋子(建春門院)に成海璃子、清盛の先妻である高階明子に加藤あい、忠盛の妻・藤原宗子に和久井映見 、清盛と義朝の2人から愛されたこのドラマのヒロイン常盤御前に武井咲、源頼朝の母・由良御前に田中麗奈、藤原得子(美福門院)を松雪泰子、藤原璋子(待賢門院)を檀れい、堀河局をりょう。大河ドラマ常連を排し、あえて民放ドラマで人気の女優を揃えた印象です。

 注目は今もっとも勢いのある女優武井咲でしょう。演技力が必要な役はフカキョンや成海に託し、自分は一番おいしい役を貰いました。正直、ちょっと常磐御前を演じるにはまだ子どもかなという気はしますが、これまでよりずっと若い時代の清盛の話ですから、少女の常磐でも良いのでしょう。個人的には魔性の女を演じる壇れいや、女帝を演じる松雪泰子らベテラン女優陣にも期待しています。

 それにしても全体に若々しいキャストです。本来なら清盛や義朝の子ども世代こそが源平合戦の主役なのに、これだけ若いと重盛、宗盛、知盛ら清盛の子どもたちや、頼朝や義経、弁慶、北条政子、静御前らはどの程度登場シーンがあるんでしょう?清盛が死んでからがドラマだという既成概念は捨てて見た方が良いのかも知れません。




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