幹事クリタのコーカイ日誌2011

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5月23日 ● 幕内7勝7敗力士の勝率は4割。

 技量審査場所こと大相撲夏場所が終わりました。白鵬が2敗を喫しながらも優勝し、朝青龍に並ぶ7連覇を達成。いよいよ名古屋場所で新記録の8連覇を狙います。また鶴竜と栃の心が1差の12勝。新入幕で活躍した魁聖も含め、外国人力士の強さが際立った場所となりました。

 さて今場所は「ガチンコ」場所のはずなので、注目は千秋楽7勝7敗力士たちの趨勢です。これまで異常な勝率だと言われてきた7勝7敗力士が、今場所は果たしてどれほどの勝率を残すことができるのか。八百長がなければやはり勝率5割程度に落ち着くのか、それとも気合いが違うというこれまでの相撲協会の言い訳通りに高い勝率を維持できるのか。

 昨日の千秋楽に勝ち越しをかけた幕内力士は上は関脇稀勢の里から下は幕尻の木村山まで全部で10人。十両まで含めれば14人いました。幕内力士で無事に勝ち越せたのは稀勢の里、時天空、臥牙丸、雅山の4人にとどまりました。勝率4割です。十両以上14人の勝率は7勝7敗の5割。約8割と言われる過去の数字に比べればずっと低いわけで、これをもって今場所はガチンコ場所だった証明になるのかも知れませんが、逆に言えばやはりこれまでは八百長があったことを裏付けてしまったような結果にもなりました。

 もっとも今場所は負け越しても影響が少ないという特殊事情もあります。なにせ大量の引退力士が出ているために、幕内力士は1番の負け越しくらいでは人手不足の折り、大きく番付が下がることはありません。もしかしたら幕内下位は負け越しても現状維持もしくは上がることすら考えられます。そういう意味では関脇の地位を維持したい稀勢の里と、幕尻の木村山以外はいつもほどは気合いが入らなかったから勝率が低かったということかも知れません。

 技量審査という特殊な場所は終わりました。いよいよ7月の名古屋場所では改めてきちんとした本場所再スタートになるはず。白鵬の連覇記録挑戦だけではなく、いろいろな意味で注目の場所となりそうです。




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