俳優で「アタック25」の司会者だった児玉清さんが亡くなりました。今年初めにはかなり痩せてきていて「これは癌だな」と何となくわかりましたが、3月に「アタック25」を降板。一応病気のため療養ということになっていましたが、それから２ヶ月でこの世を去ることになってしまうとは。本当に残念でなりません。

　児玉さんとは僕が17年前に「アタック25」に出場した時にお会いしただけで、それ以上の関係ではありませんが、やはり一度会って話をしただけで、もうこちらとしては知人のような気持ちになってしまいます。またそれだけの素晴らしい人間性を持った方だと感じました。

　児玉さんは司会者、俳優としての顔だけではなく「書評家」としての顔も持っていました。心から本が好きなようで、彼の書評を読んでいると「アタック25」での司会ぶりにどこか通じるものを感じました。それは本を愛する気持ちと、番組に参加する一般人に対する愛情のこもった視線とに共通した何かがあったからかなと思います。

　実は児玉さんが元気なうちにもう一度会いたくて、2月に「アタック25」の予選を受けて合格していました。今年１年間は番組参加資格があるのですが、児玉さんがいない「アタック25」が今後どうなるのかが心配です。児玉さんあっての「アタック25」という気持ちもしますから、超長寿番組ながらここで幕を下ろすことも考えられます。せっかく合格しているのにそうなったら残念ですが、児玉さんに殉じるのも良いかなとも思います。謹んでご冥福をお祈りします。合掌。

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