幹事クリタのコーカイ日誌2011

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4月29日 ● 打てなくても3位。

 12日に開幕したプロ野球もようやく10試合を過ぎて少し上位下位の差が開いてきました。相変わらず混戦のパ・リーグに比べて、セ・リーグは好調のチームと不調のチームの差がはっきりしています。

 好調なのはヤクルトと広島。ヤクルトは開幕からしばらく勝てなかったのが嘘のような快進撃で9連勝。とにかく打線が絶好調です。ベテラン宮本は4割を超えているし、打率2位の畠山もリーグトップタイの6本塁打。田中、青木、川端、バレンティンと軒並み3割は軽く上回っています。投手陣も好調で9連勝しているのも頷ける内容です。今年のヤクルトはセ・リーグ3強に割って入るとは思っていましたが、ここまでスタートダッシュに成功するとはという感じ。

 いかにも好調なヤクルトに比べて、広島は渋く勝って2位につけています。僕が子どもの頃から「カープは鯉の季節まで」と言われていて、本当に春は調子が良いチームですが、それにしても今年は接戦を際どくモノにしている印象。8勝の内、2点差が5試合、1点差が1試合と6試合は競り勝ちです。個人で目立った選手はいないのですが、抑えのエースのサファテが6セーブと見事な守護神ぶりを見せています。

 セ・リーグ3強では巨人と中日が貧打に泣いています。ただこの両チームを同一視はできないと僕は思っています。巨人のここまでの相手は、ヤクルト5試合、広島3試合、阪神3試合。好調なヤクルト、広島とずっと対戦してきて、不調の中日、横浜とはまだ対戦していません。特にブレーキになっているのは主砲小笠原で、彼の絶不調がここまで苦戦を強いられてきた原因です。ただ飛ばないボールと東京ドームを使えないという条件も、巨人には不利でしたが、今後東京ドームで試合をするようになれば持ち直してくる可能性は大です。

 巨人と反対に中日は横浜6試合、阪神3試合、ヤクルト3試合。特に最弱である横浜相手にこれだけ対戦を重ねながら凡打を繰り返しているというのは、いかに打線全体が不調かを物語っています。谷繁が3割を超えているだけで、後は軒並み2割前後。ピッチャーに打たせた方が打つんじゃないかというほどの低打率で、チーム打率も2割ちょっとです。それでも3位にいられるのは本当に横浜の弱さのお陰です。

 パ・リーグに去年同様ボコボコにやられるであろう交流戦までに、できるだけ貯金を作っておきたいのはどのチームも同じ。中日はようやく和田とブランコに当たりが出てきたようなので、後の不安は岩瀬でしょう。本当なら浅尾こそ抑えに相応しいと思うのですが、岩瀬の実績と経験とプライドを考えると配置転換は難しいところです。もしかしたら今年は岩瀬と心中するつもりで落合監督はいるのでしょうか?ファンとしても、これまでの岩瀬の守護神ぶりを思うと複雑な心境ですが、球団初の連覇もかかっていることですし、やっぱりどこかで切り替えなくてはならないんじゃないかと思います。




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