幹事クリタのコーカイ日誌2011

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4月12日 ● 東京都知事より注目の三重県知事。

 東京都知事選ほど注目はされていませんでしたが、三重県知事選で自民、みんな両党推薦の鈴木英敬が民主党推薦の松田直久を破って当選しました。これはなかなか画期的な出来事であり、民主党退潮の象徴的な結果となりました。

 三重県は元来自民党が推す知事候補が戦後勝ったことがなく(相乗りを除く)、今回の鈴木が何と自民党の戦後初勝利。しかも民主党岡田幹事長のお膝元での敗戦というのも菅政権にとっては大きな痛手です。鈴木は元官僚で、若さだけが取り柄(とは言い過ぎか?)で政治的実績はゼロ。対する松田は県議や津市長を12年もつとめた経験と実績があり、年齢も56才と政治家としては脂の乗ったところ。僕は政見放送も見ていましたが、松田はなかなかやり手そうでした。普通なら勝負にならない相手なのに、これで負けるということは、民主党がどれほど落ち目になっているかということです。

 鈴木はまだ36才。橋下大阪府知事を抜き全国最年少の現職知事になります。実は先日書いた僕の後輩で、今回愛知県の県議に初当選したT西と鈴木は親友で、一昨年の衆院選に新人候補として戦い共に敗れた間柄。今回もかなり応援に三重県まで出向いていたようです。またやはり会社の後輩でよくランチを一緒にするM崎も、以前に仕事で鈴木に会ったことがあり「彼は良いと思いますよ」と言っていたので、僕は2人の後輩の意見を聞いて鈴木を応援していました。

 それでもかなり選挙戦は厳しいだろうと考えていましたが、今回は予想以上に「反民主」の風が吹いたという感じです。自民党の基礎票に加えて、みんなの党と公明党の票も上積みして、がっちり支持基盤を固めたのも大きかったとは思いますが、それでも普通なら民主党には敵いません。やはり隣の愛知県で起こった有権者の既成政党離れの波と、東日本大震災に対する対応の拙さが、民主党にとどめを刺したと言うべきでしょう。

 この流れはまだまだ止まらないはずです。これからさらに選挙は被災地で続きます。民主党政権はいよいよ風前の灯かも。それにしても36才の知事のパワーには期待したいと思います。78才のもはややる気の無さそうな爺さん知事の半分以下の年なんですから、きっと倍以上働くことでしょう。返す返すも不毛な選択を強いられた東京都民は不幸です。




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