幹事クリタのコーカイ日誌2011

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4月11日 ● 石原4選とネット選挙。

 石原慎太郎が東京都知事当選を果たしました。これでなんと4選。任期が終わる時には82才です。ネットでは「石原落ちろ」の大合唱が聞こえてくるくらい嫌われていたのに、やはりというべき圧勝劇。勝因は分析するまでもなく、高齢者層に対する強さ。対抗と目された東国原や渡辺は所詮若い世代にしか支持されていないのだから、選挙に行かない彼らにいくら支持されたところで勝てるはずもありません。

 日本では誰でも20才になれば選挙権を得ることができます。しかし、実際に投票所に行くのは大半が年配の人たち。20代の投票率の低さは、わざわざ数字で示してくれなくても実感としてわかります。彼らに選挙権を与えるだけムダなのではないかと思うくらい、僕の周りの若者も投票に行きません。これでは若い世代が多いネット上で非難轟々の石原が楽勝するわけです。

 この現状を変える一番の手だては選管の広報活動などではなく、ネット選挙を実現することです。ネットでショッピングをする感覚で、自分の選挙区の候補者にプチッと投票することができればどれだけ簡単で楽なことか。投票率アップ間違いなしです。「どういう人かよくわからない」という若者の声も、テレビの政見放送とかポスターとか選挙カーなどの限られたツールしか使えないからで、ネット上で簡単に人柄や政策をチェックできるようにすれば、詳しく知りたい情報を簡単に得られる上に、コストも抑えることができます。ネット選挙のメリットはいくつもありますが、デメリットはあまり見当たりません。

 なのになぜネット選挙がいつまでたっても導入されないかと言えば、だからこそ導入されないのだろうとしか思えません。つまり現状を変えることができる若者に有利な選挙になってしまうからです。今のほとんどの政治家にとっては、自分の地盤を脅かし選挙が不利になるだけなのですから、建前はどうあれ本音ではネット選挙なんて「とんでもない」と考えいるはずです。それでは変わるはずがありません。

 まあでもネット世代の一番上は50代前半だと思いますから、そろそろ気運は盛り上がってきても良いでしょう。いくら既得権を握っている連中が頑張っても、ネットが生活の中枢に入り込んでくるのは止められません。いつまでも選挙だけ別ではいられないはずです。いきなりネット投票は難しくても、ブログやツイッターによる選挙活動くらいは間もなく認められることでしょう。その時にはさすがの石原も引退していることでしょうから、ネット選挙で彼を落とすことは叶わないと思いますが。




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