幹事クリタのコーカイ日誌2011

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3月14日 ● 自粛しているだけでは立ち上がれない。

 震災報道一色のテレビ。ブログやツイッターでも震災の話題以外はまるでNGであるかのような状況です。それだけ未曾有の大震災だったということですが、心配なのは何でも一辺倒に流れる日本人の気質。これが高じると戦時中のように大勢についていかない人間は「不謹慎だ」「非国民だ」と言われてしまいそうです。

 しかし戦争をしている時だって日常生活はあったように、直接被災した人たちを除けば、他の大多数の人は安全な場所にいて日々の生活を送っているわけです。たまたま週末で暇だったから震災の話ばかりしていたかも知れませんが、月曜日から仕事が始まれば否が応でも日常生活はまた始まります。震災からの復興はかなりの長期戦になります。そのためには一時だけ熱病のように盛り上がって、後は忘れてしまうということではなく、じっくりと腰を据えて何が自分にできるかを考えた方が良いと思います。

 被害を受けなかった人たちができる一番大事なことは「心配すること」ではなく「金を稼ぐ」ことです。復興には膨大なお金がかかります。その負担は海外からの義捐金があるとしても、大半は我々日本人が税金で払います。国家経済が傾かないように、しっかり稼ぐことが何より大事だし、直接被災地に行けないほとんどの人間にとってできる一番確かな「支え方」です。

 しっかり仕事をしてお金を稼いで、そのお金を税金として払うなり、寄付をするなり、そうじゃなくても貯め込まないでちゃんと使って経済を活性化させることが肝心です。今はイベントなどを自粛しているところが多いと思います。気持ちはわかりますが、これからは逆です。自粛している場合じゃありません。そんなことをしたって単なる自己満足に過ぎません。千羽鶴を折っても被災者は救われないのです。

 歌える者は歌い、踊れる者は踊り、それぞれが自分のできることを自分の持ち場でしっかりやること。ここから日本が再び立ち上がるために、被災された人たちを支えるために、今は引きこもっている場合ではないのです。




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