幹事クリタのコーカイ日誌2011

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3月1日 ● バラエティとしての覚悟をみた「めちゃいけSP」。

 ちょっと今さらな感想ですが、録画してあったのをようやく見たので書きます。先日の「めちゃいけSP」です。ナイナイ結成20周年(実は昨年が20周年だったけど岡村が休んでいたから今年やる、という、のっけから外しが入ってたけど)企画ということで、ナイナイの2人が20のやりたいことをやろうというスペシャルでした。2時間半の枠で20って、しょーもない薄い企画も混じっているんだろうなぁと思って見ていたのですが、これがどうしてなかなか濃密な内容でした。

 番組的にメインだったのは多分ビートたけしとの絡みでしょう。たけしのロールスロイスを襲撃するということで、若手時代にたけしの番組でやった金粉人間になったナイナイの2人が消火器で局入りするたけしを襲撃。見事にそこからたけしに逆襲されるという流れなのですが、たけしにかつての狂気がないというか、あまり親しくないナイナイに遠慮があるのかちょっと大人しい。もっと暴れ回って欲しかったのに残念でした。 

 面白かったのは「もってけ100万円」で、矢部の100万円余りを渋谷109前に置いて30秒間。持っていかれるかどうかという企画。誰かに持っていかれたらそれまで。持っていかれなかったら岡村が同額を矢部に渡すということでスタートしました。今回は伊達直人騒動に便乗してタイガーマスクの姿をした佐野アナが100万円入った赤いランドセルを渋谷の道端に置いていきました。さすがにランドセルというのはおいそれと拾われないようで、無事に矢部は100万円を回収できたのですが、なかなかスリルがあって面白かったです。

 他にも極寒滝修業で厄払いとか、矢部がNMB48に乱入したり、岡村がディズニーランド初体験したりというネタを挟みつつ、後半では矢部の彼女である某女子アナのカレーを岡村が試食、さらにかつて岡村と交際がフライデーされた熊田曜子が自作カレーと一緒に登場するという、かなりプライベートに踏み込んだ企画もあり、このあたりは2人の素が見えて興味深いものがありました。

 本来なら20の企画のうちの2つくらいのネタで1時間番組が構成できそうなところを、わざわざ強引に20も放り込んでいるので、番組の展開が早い。最近のバラエティに多い無駄なひっぱりがなく、CMまたぎもないので、見ていて本当にテンポが良いなぁと感心しました。逆に言えば、いかに今のバラエティ番組が極限まで薄まっているのかが再確認できました。

 俗悪番組としてよくあげつらわれる「めちゃイケ」ですが、バラエティ番組的にはむしろ良心的なのではないかと思います。手間暇かけて作っているのが視聴者にも伝わります。どんなに俗悪と言われようとも、面白いものを作りたいという覚悟を20周年で示したナイナイとめちゃいけスタッフに拍手したいと思います。




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