五十路を直前に控えて、いろいろな人から「いよいよ五十ですね」ということを言われます。もちろん50年という歳月の長さは我ながら「はるばる来たな」と思いますが、意識面では若い頃と実はあまり大差なく、当然自分の中では子どもの頃からずっと途切れなく「自分」が続いているのですから、50才になるからと言って特別何かが変わるわけでもありません。

　ただ意識の上では大した変化はなくとも、肉体的な変化は激しいものがあります。僕は若い頃は老けて見られたので、中年になると今度は逆に若く見られるよと言われたし、実際40才を過ぎたあたりからは実年齢よりも若く言われることも多かったですが、最近は鏡を見ながら「そうは言っても完全にオッサンだよな」と思います。

　まあ見た目の老化はまだしも、各器官の老化には困る時が多いです。幸い歯は丈夫なのですが、目の衰えはずっと続いていて、本当に動体視力や夜間の視力が落ちました。夕方のテニスはボールが見えなくて困ります。アルコールの分解も遅れるようになり、酒を飲み過ぎないようにいつも注意をしています。過去にいろいろと手術などで縫い合わせたりした箇所は時折痛みますし、昔に怪我して弱くなっている部分は疲れてくると悲鳴を上げます。再生能力、回復能力が落ちてきているので、ちょっとした怪我の治りが遅いし、疲れもなかなか取れないで残ります。一度いつもにないような早起きをすると、当分体調がおかしいです。

　この身体を50年間使い続けてきたわけですから、当然あちらこちらにガタがきているということです。どんな機械だって50年も使い続けたらオーバーホールなしでは動きません。と言うことで、今年はどこかで一度ゆっくり長い休みを取ってリフレッシュをしたいと思っています。理想はハワイとかのリゾートに行って数日ぐうたら過ごすことですが、最近とにかく財政的に厳しいのでそんな贅沢ができるかどうか。なにせ子どもの休みに合わせて行くと、ハワイはバカ高いですからね。と言って、単に休みを取って家にいてもオーバーホールにはならないし、悩ましいところです。

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