幹事クリタのコーカイ日誌2011

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2月2日 ● 大企業の社長になる人。

 世の中で「社長」と言えば出世の代名詞みたいなもので、盛り場の呼び込みも男性を見かければ「よっ、そこのシャチョー!」と声をかけてくるくらいです(喩えがおかしいか!?)。もっとも、そうは言っても会社の数だけ社長はいるのですから、実は社長もうんざりするくらいたくさんいることはいます。僕のテニス仲間や同級生にも社長はいます。

 ただ大企業の社長となると、さすがにこれは一握りの人たちになります。昨日、そんな大企業のトップ3人とまとめて会う機会がありました。仕事のことなので詳しいことは書けませんが、皆さん立派な会社のトップなのでかなりこちらも気を遣うかと緊張して行ったのですが、予想していたよりもはるかに温厚で気さくな方たちばかりだったのには感心しました。

 もちろん、他社の社長も一緒にいるところで、妙に威張ったり我を張ったりするようなことをするはずもないのですが、それにしてもやはり社長にまで登り詰める人たちというのは、そのコミュニケーション能力の高さが半端ではないということもよくわかりました。その場の空気を乱さないように常に周囲に気を遣いながら、話題を選んで明るくユーモラスに話すことがとてもお上手です。

 考えてみればこの人たちはみなサラリーマン社長。新人の頃から営業の現場で叩き上げて大きな会社の頂点まで登り詰めたわけですから、その途中で身に付けた対人技術が中途半端なはずはありません。これがメーカーの技術畑出身の社長だとかならまた別でしょうし、まして創業者のオーナー社長や二代目なんかになると極めて個性的な人だったりするんですが、サラリーマン社長の如才なさ、自己演出の巧みさは素晴らしいものがあります。

 もっとも自社の中では皆さん本当に温厚なだけとは限りません。各社のお付きの人たちも来ていたわけですが、彼らのトップに対する気の遣いかたときたら、こちらから見ていても気の毒になるくらいでした。もちろん、社によってそれぞれ温度差がありましたから、トップの人柄はむしろ本人よりも部下の人たちの態度を観察した方がよくわかったかも。そういう意味でも昨日は面白い経験でした。

 


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