幹事クリタのコーカイ日誌2011

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1月30日 ● 名古屋のトリプル選挙。

 話題の名古屋のトリプル選挙の期日前投票に行ってきました。愛知県知事選、名古屋市長選、それに名古屋市議会の解散をするかどうかの住民投票の3つ。知事選は任期満了ですが、他の2つは河村たかしが仕掛けてきたことです。市政の停滞を招き税金のムダ遣いだという声もある反面、地方政治に関心を向けさせ活性化につながると評価する意見もあります。まあ大抵のことはメリットとデメリットがあるので、どちらの意見も間違ってはいません。

 名古屋市長選は河村たかし有利の声が高いようです。対抗は民主党と自民党が相乗りで支持している石田芳弘。前犬山市長・衆議院議員からの転身だけに知名度の高さも実績もあります。基礎票は民主党と自民党の相乗りなのですから圧倒的に高いはずですが、河村たかしにはそれを上回るだけの個人票があります。わかりやすいパフォーマンス政治家だけに、トリプル選挙で投票率が上がるほど河村有利になることも予想されます。僕の読みでは6:4で河村かなと思います。

 ただ、市長選に河村が勝ったとしても、知事選で河村の相棒の大村秀章が勝つとは限りません。今回の知事選は予想がつかない大混戦です。基礎票だけから考えれば「民主王国」愛知県で民主党が推す御園慎一郎が圧倒しています。それに続くのが自民党の重徳和彦。ただ御園も重徳も官僚出身で、重徳の方が若くてルックスが良いだけに、それでかなり差を詰める上に、今の菅内閣の不人気ぶりも御園の足を引っぱるので、両者はイーブンに近づくのではないかと思います。

 票が読めないのが大村。愛知自民の幹部だっただけに、自民党支持層の個人票を持っている上に、民主党出身の河村の票も上乗せされます。重徳は大村に自民票を持っていかれるとかなり辛いことになります。ただ大村は三河では強いかも知れませんが、名古屋や尾張ではあまり評価されないだろうと思うので、政党の支持がないのはやはり苦しいかも。

 穴はみんなの党の薬師寺道代。民主も自民もダメな上に、独善的な河村にも票を入れたくない層の受け皿になるのが薬師寺しかいないからです。しかも女性候補で医師ですから、そのイメージから浮動票も期待できます。前回の参院選に出馬して落選したものの結構善戦していますから知名度もそこそこあります。基礎になる票は少なくても、投票率が上がって一番得をするのが薬師寺でしょう。基礎票からの予想なら、◎御園、○重徳、△大村、▲薬師寺ですが、僕は敢えて◎重徳、○薬師寺と思っています。見た目優先です。

 市長選で河村を再任しながら、知事選では大村を落とすということになれば、それは矛盾ではなく有権者のバランス感覚だろうと思います。河村の公約自体は評価している人は多いのですが、その手法に疑問を感じている人も多いのです。なのに、河村の思い通りに知事も議会もなってしまっては、河村は独裁者になってしまいます。そこは有権者がバランスを取ることでしょう。さて、あと一週間で結論が出ます。どうなることか。

 


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