幹事クリタのコーカイ日誌2011

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1月29日 ● 全豪オープン決勝は意外な組み合わせ。

 全豪オープンテニスが意外な展開になりました。男子シングルスは2強のナダル、フェデラーが揃って敗れてしまいました。2人のどちらもいないグランドスラム決勝というのは2008年全豪ジョコビッチvsツォンガ以来。その前はというと、2005年全豪のサフィンvsヒューイットまで遡ります。つまり2005年の全仏から昨年の全米まで23大会で2人とも決勝に残れなかったのはわずかに1回だけだったわけで、いかにこの2強が抜きんでていたかということにもなります。

 ちなみにこの23大会中、フェデラーは優勝12回準優勝6回、ナダルは優勝9回準優勝2回。それに続くジョコビッチが優勝1回準優勝2回であることを考えると、2強時代がいかに長く続いているかも実感できます。逆に言えば、そろそろもう良いだろう、というくらい時間が経ったということでもあります。

 その2強時代を止めることを期待されているジョコビッチですが、今回の決勝の相手はマレーです。一時期はこの2人を加えて4強時代と思われたのですが、ジョコビッチもマレーもなかなか2強の壁を超えられないままここまできてしまいました。今回こそ世代交代の幕開けになるかも知れません。

 ちなみに2008年全豪も2005年全豪もフェデラーを準決勝で倒した方が優勝しているので、今回もジョコビッチ有利だと思います。マレーは早くひとつグランドスラムタイトルを取りたいところでしょうけど、今大会はジョコビッチの充実ぶりが目をひきますから難しいかも知れません。

 女子はクライシュテルスとリー・ナの決勝になりました。クライシュテルスは予想通りの強さでしたが、リー・ナはとうとうここまで成長したかという感慨があります。躍進する中国のエースとして、昨年の全豪でBEST4、ウィンブルドンでBEST8に入った彼女は、アジア人として初のグランドスラム・シングルス決勝進出です。このまま一気にチャンピオンの座を奪い取ることができるかどうか。

 ともにパワフルなストロークが持ち味の似たタイプだけに、経験に優るクライシュテルスの有利は動きませんが、アジア太平洋の大会と位置づけられている全豪ですし、同じアジア人としてリー・ナの奮闘を期待したいと思います。




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