幹事クリタのコーカイ日誌2011

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1月24日 ● 次の大関は稀勢の里か琴奨菊か。

 大相撲初場所は白鵬の6場所連続で幕を閉じました。稀勢の里に2場所連続の黒星を喫したものの他を寄せつけない圧倒的な力量を示して堂々の14勝1敗。これほどまでに他力士との差をつけている横綱は過去にもちょっと例をみません。

 確かに全盛時の大鵬、北の湖、千代の富士、朝青龍も強かったですが、それでも「負けるかも」という相手はいました。優勝争いもしていました。今の白鵬は負ける気がしないし、まともに優勝を争える相手が見つかりません。先場所の豊ノ島、今場所の隠岐の海のように幕尻近くにいて大勝ちする力士が星の上では優勝争いをしているように見えることはありますが、実質的な力量差があり過ぎます。

 こうなった原因は4人もいながら全く白鵬に歯が立たない大関陣に責任があることは明白です。38才の魁皇はともかく、白鵬と同世代で脂の乗りきった年齢の把瑠都、琴欧州、日馬冨士の情けなさ。上を狙う気概が全く感じられないのはどういうわけでしょう。

 こうなるとファンとしては次の大関候補たちに期待せざるを得ません。一番手はもちろん「白鵬キラー」となった東関脇・稀勢の里。10代から将来を嘱望されていながら24才になり「万年大関候補」となりかかっている稀勢の里ですが、この2場所の活躍で再びスポットが当たっています。上位には強いのに下位に取りこぼす悪癖が陰を潜めたらすぐに大関に上がることでしょう。いつまでも殊勲賞を貰っている場合ではありません。

 今場所技能賞を獲得した西関脇の琴奨菊もそろそろ大関適齢期。若いと思っていたのにもう26才。今場所11勝を上げたので、いよいよ来場所は大関取りへ王手をかけたいところです。得意のがぶり寄りがはまればすでに力は十分大関だけに、来場所の活躍を期待しましょう。

 モンゴル出身の小結鶴竜も勝ち越してすっかり三役に定着しました。ただ地力はあるものの、なかなか派手な活躍をしないので目立ちません。なにかきっかけがあれば一気に大関争いに名乗りを挙げると思うのですが。他には今場所負け越したものの小結の栃煌山も期待の大型力士。来場所は平幕に下がりますが、すぐにまた三役に復帰してくるのではないかと思います。豊真将、豊ノ島、豪栄道らもここ数年大関候補として名を挙げられていますが、なかなか上位に定着すらできないのが残念です。

 理想的には夏場所、名古屋場所あたりで稀勢の里と琴奨菊のどちらかは大関に上がって欲しいですし、できたらその時には白鵬を倒して優勝してもらいたいと思います。関脇で優勝して大関に上がるような力士は一気に出世していくものです。そろそろ若手ではなくなってきた2人だけに、この上げ潮をうまく掴まえて欲しいところです。




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