幹事クリタのコーカイ日誌2011

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1月12日 ● タイガーマスクの活躍。

 全国に広がる「タイガーマスク運動」。伊達直人の名前でランドセルや玩具などを施設に送りつける「ヒーロー」(?)が続々と現れ、さらには矢吹ジョーまで名乗りを挙げてきたとか。昭和のヒーローがこぞってということになると楽しいですね。次はサイボーグ009かブラックジャックあたりでひとつよろしく。

 こうしたことは偽善でも便乗でも愉快犯でも良いと思います。この世知辛い暗い世相に暖かくて明るいニュースが流れるのは良いことだし、「日本も捨てたもんじゃない」とみんなが思えればOK。やっている人たちも楽しい気分になれるのだし、贈られた施設もありがたく使わせてもらって、みんなが得した気分です。

 同じ「直人」でも菅の方があまりにも情けないからこそ、伊達が立ち上がったのかなと思いました。親がダメだと子どもがしっかりする、政治がダメなら民間が善意の活動を始める。反面教師として菅内閣が機能して、日本の国民が「もう俺たちで何とか世の中を良くしていくしかない」と思ったのだとしたら意外な効果です。

 若い世代ほど「社会貢献」や「ボランティア」に興味関心が深いという調査結果もありました。自分たちの欲求をひたすら追求してきた「イケイケ」の団塊世代に比べて、閉塞感漂う子ども時代を送ってきた若者だからこそ「互助精神」が育っているのかも。

 以前から書いているように、僕は今の若者に期待しています。彼らはモノを知らないとか内向きだとか悪く言われますが、確実に上の世代よりもいろいろな分野で優秀だし、何よりジェントルです。礼儀正しいし真面目だし優しいです。年寄りは自分たちが若い頃どれほど「悪かったか」は自慢しますが「酷かったか」は忘れてしまいます。しかし、昔の若者はもっとバカで礼儀知らずで協調性がありませんでした。それを「元気が良い」と解釈するのは年寄りの勝手ですが、確実に今の方が日本人は成熟しています。

 まあ今回の「タイガーマスク」は若い世代ではなく昭和世代の年配者が多いとは思いますけど、こういう動きがどんどん広がり活発になる日本になっていけば良いなと思います。




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