幹事クリタのコーカイ日誌2011

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1月1日 ● 白組連勝の原因を考える。

 あけましておめでとうございます。本年も「コーカイ日誌」をよろしくお願い申し上げます。

 昨年の紅白歌合戦はまたも白組の勝ちで終わりました。これまで長年紅白を見てきましたが、紅組白組どちらが勝つかなんて気にしたことはありません。しかし昨年は白組が5年連続勝利中だっただけに、そろそろ紅組が勝っても良いんじゃないの?と少し気にしながら見ていたのですが、あっさり白の勝ちで6年連続勝利。ちょっとこれは番組的にマズイんじゃないかと思いました。

 本当は勝敗なんてどうでも良いことなんですが、ちょっと考えてみました。ここ最近一方的に白組勝利に偏っている原因のひとつは「ジャニーズ」の活躍にあると思います。もっと言えば、男性アイドルはジャニーズが相変わらず君臨しているのに、女性アイドルが崩壊しているからバランスが取れていないと言うことです。

 ここ数年ずっとSMAPが円熟期にあって白組の大黒柱となっていた上に、この2年はブレイクした嵐が加わって見事に世代交代を成し遂げました。対して紅組にはかつての山口百恵や松田聖子、中森明菜、モーニング娘。に匹敵するようなビッグアイドルが不在な上に、コマも足りません。去年はAKB48のブレイクがありましたが、人数は多くてもあくまでも1組。次々と旬のアイドルが登場するという訳にはいきません。またAKB48もまだ集団としては認知されても個々のメンバーの認知が圧倒的に不足しています。ジャニーズのようにバラ売りをもっとされれれば、グループとしても強くなるのですが、それは今年のステップになることでしょう。

 アイドルの差に加えて、ベテランの層の厚みにも白組と紅組ではかなり差があります。白組には北島三郎、森進一、五木ひろしら演歌勢に加えて、加山雄三や郷ひろみらポップスのベテランもいます。どの歌手も誰もが知っているようなヒット曲をたくさん持っています。しかし紅組は常連である和田アキ子、石川さゆり、小林幸子クラスの大ベテランと言えどもヒット曲の数は多くありません。どうしても紅組の歌手は毎年同じ歌ばかり歌っている印象が強くあります。

 そして中堅も白組の圧勝です。若い女の子じゃなければオバサンという紅組に対して、アラフォー世代でもオジサン臭くならない福山雅治のような歌手を抱える白組の強さは盤石です。まさに上から下まで隙のない布陣の白組に対して、紅組を勝利に導くには一発で強烈な印象を残せるような大ヒット曲か名曲が必要です。

 今年は植村花菜の「トイレの神様」がそのキラーコンテンツになるかと思いました。フルコーラスを見事に歌いきった植村のパフォーマンスは満点でしたし、歌い終わった時には「これで紅組勝てるかも」と思ったのですが、その後に登場した嵐の特に「Monster」も素晴らしい出来で、大野智のリードボーカルがジャニーズ離れしていました。これで白組の勝利は決まったようなものだと思います。さらに言えば本当は紅白どちらでもないゲストの桑田佳祐の登場も当然白組有利に働いたと考えられますし。

 最初に書いたように本当に紅白の勝敗なんてどうでも良いのですが、ここまで白組の連勝が続くと、今後どうなっていくのかちょっと楽しみです。紅組の勝利のためには山口百恵の復活とか、ユーミンと中島みゆきの共演のようなビッグサプライズがないと難しいかも知れません。




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