幹事クリタのコーカイ日誌2010

[ 前日翌日最新今月 ]


 
12月5日 ● 知らない曲が満載の「ベスト盤」って変。

 ちょっと前からの傾向だと思いますが、最近の音楽業界のベスト盤流行りはスゴイですね。猫も杓子もベスト盤を出しています。それに乗せられるように我が家の子どもたちもベスト盤を購入。息子が福山雅治(なぜ?)、娘が宇多田ヒカル。ついでに娘は槇原敬之といきものがかりのベスト盤もTSUTAYAで借りてきてiPodに入れていました。

 なぜそんなに子どもたちの音楽消費活動に詳しいのかと言えば、購入するのもレンタルするのも全て僕がやらされているからで、父親なんて本当に小間使いです。まあ僕も嫌いじゃないアーチストなので協力してやっているんですけどね。もっと小狡いことを言えば、子どもたちの小遣いで僕も聴けるのですから少々の協力はしてやらないこともない、というわけです。

 ところでこれらのベスト盤を聴いていて思うのは「曲多すぎ!」ってこと。必ず2枚組とか3枚組とかになっていて、ベスト盤といっても知らない曲が随分たくさんあります。ほとんどの曲を知っていたのは宇多田ヒカルくらいかな?シングルコレクションだから当然なんですが、宇多田の場合はデビュー以来出したシングルがほぼ全て一度は耳にしたことがあるくらいには売れているという証拠でもあります。

 ベスト盤というのは「選りすぐった有名曲ばかり」という意味だと長年思っていましたが、最近のベスト盤は「全ての曲を網羅した」という意味みたいです。前者の場合は、そのアーティストのファンじゃなくても楽しめます。しかし後者の意味になると、ファンなら嬉しいかも知れませんが、そうじゃない一般人の場合は「たまに知っている曲が出てくるな」という感じになってしまって、全然ベスト盤っぽくありません。

 挙げ句に買ったり借りたりはしていませんが、中には全然これと言ったヒット曲がない癖にベスト盤を出しているようなアーティストがいます。「ひとつも曲知らねぇよ!」と思うベスト盤は、ベストじゃなく売れなかった曲をまとめたワースト盤じゃないかと思うのですが。

 商売として「ベスト盤」と銘打って売り出せば安上がりで儲かるというのはわかりますが、もう少しファンじゃなくとも納得できるようなベスト盤を発売してもらいたいものです。サザンやユーミンくらい長年やっていて名曲が多いのならともかく、普通のアーティストはベスト盤なんて10曲も入ってれば十分でしょう。世間様に広く認知されている曲が10曲もあったら相当ビッグですよ。世の中の人が全然知らない曲がベスト盤に入っているなんて、むしろ恥ずかしいと思うんですけどねぇ。




twitterでもつぶやいています@kanjikurita

gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」