幹事クリタのコーカイ日誌2010

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11月23日 ● 連勝記録よりも優勝争い。

 白鵬の連勝記録がストップして、世間の関心がめっきり薄くなった大相撲九州場所ですが、優勝争いは久々に混沌としています。ここまで全勝はなし、1敗は白鵬、把瑠都、魁皇、豊ノ島の4人。2敗は旭天鵬と翔天狼の2人。白鵬が調子が悪くてもせいぜいあと1つ負けるかどうかでしょうから、この6人から優勝力士が出ることはほぼ間違いないと思います。

 本命はもちろん白鵬として、対抗は実力からしたら把瑠都。豊真将に不覚はとったものの、後はうるさい上位力士を倒してきました。問題は白鵬との直接対決に勝てるかどうかですが、今場所の白鵬はここ4場所の安定感はありません。把瑠都にもチャンス十分と思います。

 意外な健闘を見せているのが魁皇。いくらご当地場所とは言え、9日目での勝ち越しはちょっと驚きです。全盛時に近い力強い相撲も多く、優勝はさすがに厳しいのではないかと思いますが、白鵬、把瑠都にとってもイヤな相手でしょう。勝ち越しに満足しないで優勝争いに絡んでいって欲しいものです。

 豊ノ島は場所前からやるのではないかと僕は見ていました。賭博問題のせいで一旦十両まで陥落しましたが、当然のごとく先場所十両優勝。今場所の前頭9枚目という位置も彼の実力からしたらまだまだ番付は低いですし、基本真面目な力士なので、上位と当たらない今場所は台風の目になると思っていました。そろそろ上位力士と当てられるでしょうが、白鵬と当たらなければ優勝の可能性もあると思います。

 ちょっと残念だったのは稀勢の里。せっかく白鵬を破る大金星を挙げたのですから、その勢いで優勝争いに絡んで欲しかったのに、9日目に豊真将に負けて3敗と後退。次期大関候補なんですから、今場所はせめて11番くらいは勝っておきたいところです。もう上位陣との対戦はありませんから、十分に可能性はあるし、むしろそれくらい勝てないようでは永遠に「大関候補」で終わってしまいます。今場所の殊勲賞はもはや確定したようなものですが、期待が大きい力士だけに、いつまでも殊勲賞を貰う立場では困ります。

 できることならいま1敗で白鵬と併走する3力士は最後まで優勝争いに踏みとどまって欲しいと思います。やはり白鵬に対抗できるライバル力士が生まれることが、いま低迷している大相撲人気を取り戻す一番の特効薬。連勝記録よりも優勝争いで場所を盛り上げるのが本来の姿なんですから。




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