中日の落合監督は日本シリーズに負けた直後から「ストーブリーグの始まりだ」と、このオフは補強に力を注ぐことを宣言しました。７年前の就任直後から「現有戦力の底上げで十分」と言い続け、実際に他球団から獲得した主な選手は和田くらいでしたが、今年日本シリーズに負けたことで、これ以上の強化にはトレードやＦＡによる選手補強しかないと思ったようです。

　まあ実際ファンの目から見てもそれは感じます。特に足りないのが強打者です。日本シリーズでも打っているのは和田と森野だけ。上から下まで満遍なく打っていたロッテに比べて、主軸でしか得点を取れない中日の打力の弱さは如何ともしがたいものでした。第６戦、第７戦で何回もあったサヨナラのチャンスにタイムリー１本が出ない貧打ぶりでは、来季も日本一奪回は難しいと思います。

　一番欲しいのはホームランが打てる外野手でしょう。和田以外の外野手が大島、野本、藤井、英智、小池では迫力がなさすぎます。できたら左バッターが理想。３番森野、４番和田の後に５番で左の大砲が入って、６番ブランコなら迫力あるジグザグ打線が形成できます。

　このオフに獲得できる可能性のある強打の左打ちの外野手と言えば、何と言ってもエンゼルスの松井秀。本人はメジャー残留が希望でしょうが、獲得できたら一気に中日打線は迫力を増します。守備に不安は残りますが、森野、和田、松井、ブランコの中軸は理想的。

　まあ松井は可能性がかなり低いですが、アスレチックスを解雇された岩村なら獲得できるかも知れません。三塁手なので森野を一塁に回してブランコの出番がなくなってしまうのが難点ですが、メジャーではダメでも日本なら長距離砲として通用します。横浜の村田も三塁手なので使いにくいですが、内川なら内野も外野も守れますから便利な選手です。広島が獲得に乗り出しているという話ですが、ぜひ中日も内川を取りにいって欲しいです。

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