幹事クリタのコーカイ日誌2010

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11月5日 ● プロからの教え8ヶ月分。

 山本麻友美プロとテニスをするようになって8ヶ月。先日もまた練習会をしましたが、最近は以前と比べて随分とプロのテニスに慣れてきたのを感じます。プロのテニスに慣れたということは、それだけ上達してきたということですから喜ばしい限りです。

 山本プロのテニスは一般プレーヤーから見たら驚きの連続です。フォームが癖がなくキレイなので、とても良いイメージトレーニングになります。これはプロのテニスを見た誰もが口を揃えて言うことです。またプロは打つボールも癖のないキレイな球筋なので、ヒッティングをしてもらっていても本当に良い練習ができます。あれだけキレイな回転がかかったボールはそんじょそこらでは売って、いや、打ってくれません。

 また彼女はダブルスも得意だったので、我々ダブルスばかりやっているアマチュアプレーヤーにとって、その戦術もまた勉強になります。最初の頃は簡単に穴を突かれて抜かれていました。サービスを打って出ていくとセンターからでも簡単にショートクロスにリターンをされてやられます。我々レベルではそんなコントロールはないのでケアしていないコースにいともたやすく打ってくるのです。

 何回もやられているうちにようやくショートクロスを返せるようになってきました。するとプロは次にセンターとショートクロスを混ぜてきました。ショートクロスをケアすればセンターが空きますし、センターを意識すればショートクロスにやられます。意識だけではなく自分の打ったボールの威力とコース、そしてプロのフォームや癖などを考えて、どちらに打ってくるかの駆け引きが必要になりました。もちろん長年テニスをやっていればそんなことは頭では理解しています。でもここまで完璧にそれをできる技術を持っている人とテニスをしたことがなかったので「ああ、本当のセンターセオリーというのはこういうことか」と初めて実感できたのです。

 そうした駆け引きはいろいろな場面でやってきます。ストレートへのリターンを2本続けて打ってきたり、ライジングでスピンロブを打たれて頭上を抜かれたり、ドロップショットを落とされたり、変幻自在に裏をかいたショットを打ってくるので、こちらも常にプロの「引き出し」から何が出てくるのか考えながらテニスをしないとなりません。もちろん本来のプロの強打も時には打たれるので、それに対応することも必要です。

 そうやって追い込まれながら、やられながら8ヶ月が経った今、プロからも「かなり駆け引きが楽しめるようになってきました」とお誉めの言葉をいただきました。「1本、2本で決まっていたのに、最近はもっと手数をかけないといけなくなった」ということで、それだけプロのテニスに慣れてきたイコール僕たちのテニスが上達したということだと思います。もっともプロは全然本気でゲームしていないので、いつか本気にさせてやるというのが当面の目標だったりしますけど。

 戦術面だけではなく、技術面でも的確なアドバイスをもらえるので、参加しているメンバーそれぞれの技術も向上してきていると思います。僕もサービスについてはかなりいろいろと教えてもらいました。またアップの時でも「ストロークはゆっくりでも良いから深いところを狙うように」「ボレーの時はあまり前に詰めずにサービスラインあたりで」と練習方法まで教えてもらってそれを心がけでやっています。

 トッププレーヤーだった山本プロがいつまで僕たちに付き合って練習をしてくれるのかわかりませんが、いつかは本格的な競技テニスの世界に戻っていくことでしょう。だから相手してもらえるうちに盗めるところはどんどん盗み、教えてもらえることは貪欲に学んでおこうと思っています。




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