幹事クリタのコーカイ日誌2010

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11月4日 ● 死闘!日本シリーズ第4戦。

 ロッテの2勝1敗で迎えた日本シリーズ第4戦。第3戦までは大差がついてどちらかの一方的な試合展開だった今シリーズですが、昨夜はしびれるようなクロスゲームになりました。中日とロッテのどちらが勝ってもおかしくなかったのですが、ほんのわずかな差が明暗を分けて中日が勝利をものにしました。

 先発は山本昌と唐川。どちらも自信をもって送り出している投手ではありません。45才の大ベテランと21才の若手。先に崩れたのはベテラン山本昌。日本シリーズ最年長記録を更新した大ベテランながら未だに日本シリーズ未勝利なだけに、やはりその呪縛から逃れられなかったのでしょうか。特に3回井口の2ランは「あれがホームラン?」というような腰のひけたバッティングだったのにスタンドに入ってしまいました。これも山本昌の運のなさかも知れません。

 追う中日は4回、5回と得点して同点に追いついたものの、5回は無死満塁で井端の併殺打による1点どまり。ここで勝ち越しておかなかったのがこの苦戦の原因になってしまいました。その後もチャンスは作るのに、ことごとく凡退を繰り返す中日打線。なにせ打てるのが3番森野と4番和田だけ。前後の井端とブランコの調子が最悪なので、森野と和田の2人で点を取らない限り望み薄な展開でした。

 もっともロッテもタイムリーが出ないのは同じ。4回から山本昌をリリーフした6人の中日投手陣がギリギリのところで踏ん張り続けてお互いに紙一重のところで得点が入らない試合展開になってしまいました。試合が動いたのは終盤。9回、10回とロッテはサヨナラのチャンスを作ります。9回は西岡がランナー2塁でレフトぎりぎりの大ファウル。あれが数センチずれていたらサヨナラ打でした。また10回は英智のまずい守備で無死2、3塁。これでほとんどの人がロッテのサヨナラ勝利を思ったことでしょう。

 しかしここで中日投手陣が奇跡の踏ん張り見せました。浅尾がサブローを浅い左飛に仕留め、今江を敬遠して1死満塁でリリーフした高橋が福浦を3直併殺。あのサードライナーもあそこ以外ではダメというところに飛びました。本当に奇跡です。よくぞ無得点で切り抜けられたものだと思います。中日ファンにしてみれば心臓に悪い展開ですが、普通の野球好きが見ていたらさぞかし面白い試合だったと思います。

 大ピンチを凌いだ中日についにこれで流れがきました。11回表2死2塁でルーキー大島が浅く守っていたセンターを超える決勝タイムリー3塁打。最後は高橋が2人を片付けたところで岩瀬を出して締めました。もっとも岩瀬は相変わらず球威ではなく「顔」で抑えている感じでちょっと見ていて心配ではありましたが。

 これで中日は名古屋に戻ってこられることが確定しました。千葉では弱くても名古屋なら自信満々に戦う内弁慶チームだけに、名古屋で最終決戦ができるのは嬉しいことです。後は井端とブランコに当たりが戻るのを待つか、それとも打線を入れ替えるのかですね。僕なら井端を外して堂上直を入れますけど、名将落合監督がどう判断するか楽しみです。 ちなみにロッテもサブローと里崎が絶不調ですが、さすがにこの2人は代えられないでしょうから、西村監督も頭が痛いと思います。




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