東京に出張に来たついでに、サークルの古いメンバーに声をかけてみんなで食事をしました。サークルの女王とも天皇とも呼ばれたＹ井さん、美人なのに天然ボケキャラクターで愛されたＯカジ、メルボルンに一緒に全豪オープンを見に行ったテニス観戦好きなＵりん、そして数々の奇行でサークルに話題を呼んだＫ藤ちゃん。それぞれサークルに多大な貢献を果たしてくれたメンバーですが、今はみな名古屋を離れて関東在住です。

　それぞれ数ヶ月から数年のご無沙汰のメンバーですが、会えば即座に一緒にいつもテニスをしていた頃に戻れるのは、それだけ深く、そして楽しく付き合っていたからこそ。この感覚は学生時代の友人との再会と同じです。学友とは誰だってすぐに当時の仲に戻れるものですが、結構な大人になってから知り合ったメンバーなのに、同窓会気分になれるというのはなかなかありません。

　これはテニス仲間というのが利害のない関係だからだと思います。仕事上の付き合いのように利害関係のある間柄というのは、やはり本当に腹の内をさらけ出しているとは限らないし、たとえ隠し事をしていなくても、立場が違えば対立せざるを得ないこともあります。

　しかし学校時代の友人もテニス仲間もそういう腹の探りあいや駆け引きはありません。だから、いつまでもフランクな関係で付き合っていられるのだと思います。

　みんな10年以上の付き合いだけに、年齢もかなり上がってきてしまいました。話題の中心も老後や親の介護、法事、親戚付き合いなど、若い頃には全く気にしていなかったようなことばかり。でもそれをイヤだとも残念だとも思いません。そういう年齢になってきたのだし、そういう年齢まで付き合ってこられたことがむしろ誇らしいとすら思えます。

　またみんなでテニスできたら良いなぁと思いながら、楽しい夜を終えました。

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