中日が４年振り８度目のリーグ優勝をしました。最短で優勝決定は１０月１日と報道されていましたが、本当に阪神が負けて最短で決まってしまいました。まあ数字の上では楽勝だろうとは思っていたものの、実際ここまであっさりと決まるとかえって拍子抜けというところはあります。なにせマジック点灯後１試合もしないで優勝が決まったのは史上初だそうですから。でも巨人のＶ４を防いだのは素晴らしい結果だと思います。

　ただ中日の目標はリーグ制覇ではなくあくまでも日本一です。1954年の日本一以来の日本シリーズ制覇を決めた2007年はリーグ２位。リーグ制覇しての日本一ではありません。今年こそ本当の意味での完全制覇による日本一を目指したいところ。そして今年の中日なら十分その力はあります。

　地元ナゴヤドームでの強さは短期決戦には有利に働くことでしょう。クライマックスシリーズの相手が巨人になろうが阪神になろうが試合は地元だけに目じゃありません。問題は日本シリーズでパ・リーグがどこが出てくるか。ソフトバンク、西武、ロッテの中で一番怖いのは西武でしょうか。なにせ過去の日本シリーズ敗退した相手は1974年ロッテ、1982年西武、1988年西武、1999年ダイエー、2004年西武、2006年日ハムと６回中３回が西武です。西武相手のシリーズは分が悪いという印象がしてなりません。もっともどこが出てきたってこれまでほとんど勝っていないことには変わりはないのですが。

　中日は終盤になって先発投手陣が揃いました。吉見、チェン、中田、山井、山本昌、ネルソン。短期決戦ではネルソンは恐らくセットアッパーに回ることでしょうから、残る５人の先発陣で回すと思います。先発だけではなく中継ぎと抑えがしっかりしているだけに、大量失点はあまり考えられません。なにせ今年は５試合連続無失点の日本記録を作った投手陣です。後はいかに点を取るかにかかっています。鍵を握るのは井端。彼が戻ってくればかなり攻撃力は上がるはずです。

　心配があるとすれば、日程を早く消化してしまっているため、試合間隔があきすぎること。リーグ優勝くらいで気持ちが切れたりはしないでしょうが、うまく調整することが何より大切。名将落合監督の手腕に期待しましょう。

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