幹事クリタのコーカイ日誌2010

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10月1日 ● 阪神の劇的敗戦。

 昨夜僕は某スポーツバーにいました。テニスのメンバーと飲んでいて、スポーツバーのモニタには阪神vs横浜戦。阪神ファンが数人騒いでいます。試合は完全に阪神ペースで進んでいて、回を追うごとに阪神ファンのボルテージも上がるばかり。正直かなりうるさい。ここは甲子園じゃないんだぞ、と内心舌打ちしながら、僕もモニタを見ていました。

 9回表3-1と阪神リードで藤川球児登場。もう阪神ファンにしてみれば勝ったも同然の状況。残り7試合でマジック7という厳しい条件も、これならクリアできそうな勢いを感じます。しかし藤川は先頭の松本、続く内川を連続四球。いきなりピンチです。阪神ファンもザワザワと騒ぎます。これまでの大騒ぎではなく、本当にざわめいている感じ。次のバッターはこの日唯一の横浜の得点となったソロホームランを放っている4番村田。横浜にしてみればこれ以外では点が取れないのではないかという千載一遇の好機です。

 藤川は村田に真っ向勝負です。見ていた僕は2点差なんだし、村田には臭いところを突いて歩かせても良いのではないか、次は当たっていないカスティーヨなんだし、と思っていましたが、阪神バッテリーにはそんな考えはなさそうでした。そして次の瞬間、村田の放った打球は高々とレフトスタンドに向かって放たれました。3ラン。横浜4-3と逆転です。そのまま9回裏の阪神の攻撃を凌ぎきり、横浜は劇的な勝利を収めました。

 ただ、この試合は横浜が勝ったということよりも、阪神が負けたことの意味が大きい試合です。完全に勝ちパターンだったのに、守護神藤川のまさかの背信。これで阪神のマジックは消滅し、代わりに中日にマジック1がつきました。中日が2日のヤクルト戦に勝てば優勝。負けても、阪神が残り6試合で1つでも負ければ中日優勝。そして中日は圧倒的に強いホームでの戦いなのに、阪神は昨夜で甲子園での日程は全て終了し、残す6試合全てビジター。

 数字の上の不利だけではなく、昨夜の負け方は阪神の選手たちの心をへし折るには十分だったと思います。投手陣は酷使されて藤川ならずとも疲労の極致でボロボロです。高打率を誇る打線も良い投手にかかれば、そうそう大量得点は望めませんし、特にベテラン勢を中心に調子も落ちてきています。そこへもってきてのこの「劇的敗戦」はまさに「つうこんのいちげき」になりました。

 スポーツバーの阪神ファンはしゅんとなって静かになりました。ようやく落ち着いて話ができるようになって僕は「ラッキー」と喜んでいました。



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