幹事クリタのコーカイ日誌2010

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9月22日 ● 年を取ると良いこともある。

 昨日は久しぶりに東京に出張しました。半年ぶりくらいの東京です。相手はいつものクライアントですが、今回の担当部署は初めて広告の仕事をさせてもらうところなので、先方からオリエンを受けるというよりも広告の講義をしに行ったような具合になってしまいました。

 担当部長と部下の方たちを相手に、読まれないと言われる新聞広告をいかに読んでもらえるように工夫をすることが必要か、広告主は言いたいことをあれもこれも詰め込みたくなる気持ちはわかるけれど、読者の目線で考えればそんな広告なんていかに読みたくないものになってしまうか、最近の新聞広告の事例を見せながら、懇々と話をさせてもらいました。

 年を取ってくると良いことのひとつは、こういう話をすると相手が聞いてくれることです。20代の若造がいくら偉そうに広告論をぶっても、50才前後の担当部長はなかなか聞く耳をもってもらえません。僕は若い頃は老けて見られたので、比較的年齢の割には話を聞いてもらえたと思いますが、やはり実際に40才を過ぎてからの方が相手の聞く態度が違います。もちろん、こちらも年を取って経験を重ねただけ話の引き出しも増えているし、話すテクニックも磨かれてはきていると思いますが、やはり「年寄りである」ことがプラスに働いていると思います。

 日本では何かというと「若い」ことが美徳のように言われたりしますが、本来長寿の知恵者の方が大切にされたもの。僕などまだまだ小僧に過ぎず、世の中にはもっと使える年配者がたくさんいるはずです。高齢化社会がますます進んでいくのですから、うまくそういう人たちを活用できないのかなぁと思いますし、自分自身も役に立つ年寄りを目指そうと思っています。



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