幹事クリタのコーカイ日誌2010

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9月23日 ● タバコ値上げは禁煙の良いチャンス。

 10月1日からタバコがまた値上げされます。これを機会に禁煙する人が増えるのを嫌煙家の僕としては期待しています。この先ますます冷たい視線を浴びながら肩身を狭くして社会の隅っこでこそこそとタバコを吸ってもおいしくないでしょう。やめちゃいましょうよ。

 タバコで思い出す話があります。僕の会社の社屋が新築移転した22年前。その1年くらい前から新しい社屋について会社側に要望を出そうと組合の集会が開かれました。いろいろな意見が出た中で僕が言ったのは「新社屋は全館禁煙、それが無理ならきちんと分煙して喫煙スペースを作る」ということでした。今なら当然のことですが、当時の反応は違いました。組合の執行部がまず僕の提案を「それは無理」と却下したのです。彼らが喫煙派だったからですが、そもそも当時の社員の喫煙率は7割を越えていたでしょうから、とても全館禁煙なんて論外という雰囲気でした。

 ただ分煙して喫煙スペースを設けるという提案は僕自身は無理とは思わなかったし、将来的にはオフィスでもそういう時代がくると思っていました。ところが組合も会社も全くそういうことは考えておらず、新社屋は当然のように喫煙フリー。当時の会社側からの社員に対する要望は「帰る時にはデスクの上をキレイに片付けて、机上にあるのは電話と灰皿だけにしましょう」でした。僕にしてみれば電話はともかく灰皿はなんでだよ、です。電話と同じくらい灰皿は業務に必要だとでも言うのでしょうか?そう総務にも話したのですが、これまた一笑に付されてしまいました。

 その後、受動喫煙が問題になってくるにしたがって、徐々に会社もオフィスに分煙を取り入れ始めました。最初はデスクでの喫煙禁止、次に会議室でも禁煙になり、最後は喫煙スペース以外では全て禁煙になりました。23年前の僕の予想通りです。もっとも新社屋を設計する時に喫煙スペースのことなんて、これっぽっちも考えていなかったので、現在の喫煙スペースは会社の裏の貨客兼用エレベーターホールがあてがわれています。だから裏のエレベーターを使おうと思うとタバコ臭くて閉口します。それに喫煙者も薄暗いところでこそこそ吸うような真似はイヤでしょう。あの時に僕の意見を聞いてきちんと喫煙スペースを作っておけば、もっとお互いに快適に過ごせたのにと思います。

 当時の総務担当者も会社の上層部も組合の執行部も、みんなタバコの煙で視界が真っ白に曇って先が見えてなかったのでしょう。先見の明というほどのことではありません。冷静に考えればこういう時代になることはわかったはずなのに、愛煙家はタバコのことになるとついつい意固地になるものですから。

 だからそんな愛煙家のために改めて忠告します。この先、タバコに未来はありませんよ。今後ますますタバコは値上がりするし、愛煙家は減って喫煙できる場所は狭まります。タバコを吸っているだけで「頭の悪い人」「モラルの低い人」「自己管理ができない人」だと判断されるようになります。タバコを吸うことで結婚のチャンスを逃します。国家経済的に考えても、タバコ税よりもタバコによる健康被害や火災などの損失の方が大きいと判断されることでしょう。

 やめるなら今のうち。10月1日の値上げが良い言い訳になりますから、やめちゃいましょうよ。本当はちまちまと値上げせずに、一気に1箱1000円にしちゃえば、この不景気ですから一斉にみんなタバコやめると思いますけどね。政府も意気地なしです。



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