幹事クリタのコーカイ日誌2010

[ 前日翌日最新今月 ]


 
9月18日 ● 潰れてから残念がる人たち。

 よくある光景ですが、たとえば老舗デパートが売り上げ不振で閉店するとなると、どっと買い物客が詰めかけることがあります。「なくなってしまって残念」などと口々に言っています。鉄道路線がやはり営業不振で廃線になると決まると、どんどん客がやってくるのも同じ。とにかくそれまで見向きもしなかったのに、潰れてなくなると決まるとやってきて「なくなるのは残念。何とかならなかったのか」などと言う人を見ると、「お前が潰したようなもんだろうが」と言いたくなります。

 テニスサークルや同窓会の幹事をしていると同じことを感じます。こちらがいろいろと努力して続けていこうとしているのにも関わらず、人はなかなか集まらない。しかも好き勝手言う、ドタキャンする、非協力的。デパートと違って営利目的でやっているわけではないだけに、こちらの心もかなり折れます。やってられるか、と思います。

 もし僕の心が折れたまま「もうやめた」と言うと、きっと多くのメンバーが惜しんでくれることでしょう。「なんとか続けられないのか」「やめないで欲しい」と言うと思います。でも、そう言うメンバーほど、日頃あまり参加しない人たちなのです。たまに都合の良い時だけフラリとやってくるだけの人。いつも参加して運営に協力してくれている人なら、身近にいて僕の気持ちを理解していますから「そりゃイヤになるだろうな」と思うことでしょう。

 人に甘えて自分の都合だけを主張する人は、どういう時でも同じです。相手の事情や気持ちを察することができず、ただひたすら自分の利益の最大化のみを考えます。それを悪いことだとも思っていません。モンスターペアレントやモンスターペイシェントにもなります。そうした結果、彼らは自分で自分の首を絞めるのです。利用していたデパートは潰れ、鉄道は廃線になり、教師は休職し、病院から医師はいなくなります。でもそれを自分のせいだとは全く理解していません。悪いのはいつも他者であり、自分は自分の意見を主張しただけだと。

 まあそうは言っても僕はこれで結構図太いので、簡単にサークルをやめたりはしませんけどね。じゃなければ25年もサークル運営を続けてはいません。モンスターメンバーに対しては一言「もう来なくていいよ」とクビ宣言をするだけです。サークルはデパートじゃないんだから、彼らはお客様でも何でもありません。一緒に汗をかいてくれる人だけがメンバーなんですから。



twitterでもつぶやいています@kanjikurita

gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」