幹事クリタのコーカイ日誌2010

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9月12日 ● 広告とソーシャルメディアと私。

 最近久しぶりに広告関係の書籍を読んでいます。会社に入ったばかりのコピーライターとして駆け出しの頃は本当にいろいろな仕事絡みの本を読みました。なにせ社会人になるまで広告に関して全く興味も関心もなかったので、いきなり制作部門に配属されて大慌て。一からの勉強だったので、仕事に関わりそうなものは片っ端から目を通していました。

 当時はコピーライターのバイブル的な書籍がいくつかあり、そうしたものはもちろん、書店で見かけた粗製濫造的なコピーライター本やムック(なにせ当時はコピーライターブームでしたから)も手当たり次第買い込んでいました。今では貴重な資料になっているようなものも僕はいくつも持っています。20数年前の僕は本当に勉強熱心でかつ初々しかったのです。今の自分からは想像もできませんが。

 コピーライターになって10数年が過ぎ、逆に後輩を指導したり、コピーライター養成講座の講師をしたりするようになる頃には自分なりの方法論らしきものが身に付いてきたので、あまり広告関係の本も読まなくなりました。それよりも広告とは関係ない世界に知識や関心を深める方が大事だろうと思いましたし、だからこそインターネットにもかなり早くから取り組んできました。1996年から個人サイトを開設してブログ(という言葉はまだありませんでしたが)を書いている人はあまり多くはないでしょう。

 そうやって仕事以外の分野に目を向けていくと、自分の世界がどんどん広がる反面、広告業界のあれやこれやの動きがコップの中の嵐というか、随分と瑣末に感じてきてしまったこともあります。ところがネット世界に引っ張り込まれて広告にはむしろ無関心に近くなっていたら、いつの間にか広告業界がネットの世界にどんどんと引きずり込まれてきてしまい、重なりあってきました。

 いまソーシャルメディアと呼ばれるブログやツイッターなどに広告業界も関心を向けていますが、自分はもとよりその世界の人間であり、自分の趣味の世界に仕事場が入り込んできたような妙な感覚です。この秋に講演を2件頼まれたので、この広告とソーシャルメディアについて話をしようかなと思っています。冒頭の広告関係の書籍というのは、その勉強。肌感覚的にはわかっていますが、本を読んで自分の頭の中を整理しようと思っています。勉強したことを発表するのは嫌いじゃないので、自分でも講演が楽しみです。



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