幹事クリタのコーカイ日誌2010

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9月9日 ● 制作費不足で「レッドシアター」打ち切り。

 うちの娘が一番はまっている番組は「爆笑レッドシアター」でした。内村光良と若手お笑い芸人たちがコントを見せるレッドシアターは、いかにも作り込んだコントが好きなウッチャンらしい番組で、僕も手間暇かけたコントが結構気に入って見ていました。はんにゃの金田があれほどブレイクしたのもレッドシアターあってこそでしょう。マンネリにより人気が落ちた「ヘキサゴン」や「はねとび」よりも、フジテレビを代表するバラエティではないかと思っていました。

 ところが驚いたことにそのレッドシアターが昨晩で突然の最終回。先週の放送時にいきなり「来週最終回」と言われた時には、まだ何かのネタだろうと思っていました。改編時期に入ってしばらくレギュラーが休むので、その間にリニューアルする前振りかなと。ところが、実際に昨夜の番組を見たら本当に普通に最終回を迎えていました。番組の最後にウッチャンが「充電して新しいネタ作ります」的なことを言ったので、スペシャルとしての復活はありそうですが。

 終わり方としてはまるで不人気による打ち切りっぽい終わり方でした。一応人気コントシリーズはそれぞれ最後らしいネタでしたし、全員が参加するコントも最後にありました。とは言え、そんなんで良いの?と思うほどあっさり風味。個人的には気に入っていた番組でしたが、実際にフジテレビでの扱いは不人気番組とあまり変わらないのでしょう。視聴率的にはそれほど低くありませんが、お笑いブームが過ぎ去って、「エンタの神様」「レッドカーペット」などのネタ見せ番組が打ち切られ、レッドシアターもその流れの一貫で終わらせられたということだと思います。

 なにより打ち切りの原因は制作費でしょう。コントによる笑いを追究した、ある意味「硬派」なお笑い番組だけにセットもロケも多く、拘束時間も長いし、かなり金がかかっていたはずです。視聴率と制作費が見合っていないと判断されたのだと思います。後番組が「ベストハウス123」が枠移動で入るということで、いかにも制作費を削りたい局の意向が見え見えです。どんどんテレビ番組が貧乏たらしくなっていくのが本当に残念です。スポンサーが金を出さないから仕方ないんだけど、文化は金持ちによって作られるものだけに、こうしてテレビ文化はますますダメになっていくことでしょう。



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