幹事クリタのコーカイ日誌2010

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9月8日 ● 「料理が下手」は男の短所か。

 昨朝、某ワイドショーを見ていたら「好きになったら許せる男性の短所」みたいなランキングをやっていました。5位が「太っている」、4位「ファッションセンスが悪い」、3位「顔が好みじゃない」、2位「背が低い」(うろ覚えなので微妙に違っているかも)ときて、まあこのあたりはなるほどと納得しながら見ていました。ほぼ外見に関わることばかりに集中するのは、結局男は見た目よりも中身、見てくれは悪くても中身が良ければ許せるってことかと。昔も今も変わらないよな、なんて。

 ところがこの後の1位には驚きました。「料理が下手」。えっ?と思ったのは僕が50才間近のオヤジだからでしょうか?料理上手が男の長所だというのはわかります。昔から料理が得意な男というのは、ピアノが弾ける男と同じように「おっ」と思わせて女性がキュンとなる要素でした。でも料理下手は短所なんですかね?背が低いことや顔が好みじゃないことと並列に扱われるような短所?女性の短所として「料理が下手」が上がるのはわかりますが、男の短所として取り上げられるということは、基本的に男が料理を作ることが大前提としてあっての話です。女性は今や食事は男に作らせるか、外食するかの二者択一?自分ではもう料理をしないってこと?

 実のところ、仕事で10年近く前に調査した時も、すでに当時の20代主婦の多くは家でちゃんとした料理を作らないという結果が出ていました。家庭で料理をきちんとするのは今の50才くらいから上の世代。もはや伝統的日本の家庭料理なんて実は崩壊の危機に晒されているそうです。もちろん、全てがそうではないですよ。そういう傾向が強くなってきているということ。

 こうなった原因はいろいろ考えられます。母親が娘に料理を教えなくなったから。外食・中食化が進み、料理をする意義が薄れてきたから。男女平等思想が定着してきたことと、不景気により女性もフルタイムで労働しているので、手間暇かけた料理をしているゆとりがなくなってきたから。晩婚化で料理をする男が増えたから。いろいろな要因が重なって、女性は家庭で料理をしなくなり、その分、男が料理をすることが当たり前になったのでしょう。

 ただ、このアンケートの趣旨をよくよく考えてみると、上位に入ってきている項目ほど「許せる」短所なわけですから、つまり「どうでもいいこと」だとも捉えることができます。男が料理が下手でも「許せる」という風に考えれば、実はそれほど世の中の意識が大きく変わってしまったわけでもないのかも。1位に入って驚きましたが、アンケートで「許せる短所」って何かなぁ、と女性が考えた時に思いつきやすい答だったというだけかも知れませんね。恐らく僕たち世代の女性に聞いたら「家事を手伝わない」という言い方になっているでしょうけど、その差の分だけ時代が進んだということです。



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