幹事クリタのコーカイ日誌2010

[ 前日翌日最新今月 ]


 
8月15日 ● 5社5様の査定模様。

 昨日義父の車を売却するために、中古車買い取り業者が5社査定に来ました。時間がなかったので2時間の間に来てくれと言っておきましたが、5社全部が揃って入り乱れての査定風景になりました。お盆の真っ最中の昼間にみんな汗を流しながら査定をしてくれてご苦労様だったのですが、5社5様の査定のやり方はなかなか興味深かったです。

 まず11時前にはこちらが着いていないから来るな、と何度も言ったにも関わらず10時50分に「着きました」と電話してきたA社。30代後半と見受けられる実直そうな男性。大汗をかきながら一生懸命に車を見ていました。続いて伝えた通りに11時過ぎに来たB社。まだ20代半ばくらいの若い中村俊輔似のボクちゃん。こちらもネクタイ姿で頑張って査定しています。マニュアル通りの仕事ぶり。続いて現れた30代半ばくらいのC社。調子が良くてよく喋ります。査定もいい加減というか、適当にちょこちょこと見ただけ。興味があるのはいくらぐらいなら買い取れそうか、その価格の読みのようです。

 12時に約束していた2社のうちD社が11時50分頃に到着。目つきの悪い30代前半。まだ前の3社があれこれやっているところに笑顔もなしでズンズン割り込んでいきます。この人、他社に比べてやたらと細かく丁寧に車を見ています。「バンパー取り替えてませんか?」「事故しています?」と、いろいろ聞いてきますが、義父の車だけに、いつどれくらいぶつけたのかこちらは全然知らないので「聞いてない」と言うと、聞いておいてくれとのこと。細かい性格のようです。対照的なのが最後にフラッときたE社。他の4社が全て全国チェーンの大手なのに、ここだけは名古屋市内に1店舗あるだけの小さな会社。現れた30才くらいの営業マンもまるでデザイナーのようなラフなファッションで、こじゃれたメガネをかけています。彼はほとんど車を見もせずに雑談をして「後ほど価格を連絡します」と言ってさっさと帰っていきました。

 他の大手4社はお互いに牽制しあっているようで、なかなか査定価格を言い出しません。細かいD社は「会社がお盆休み中なので、お盆明けに出させてください」と言い、実直そうなA社は「全国の店舗に問い合わせてみれば高く出せると思うので少し時間をください」と言います。せーの、で価格を出してもらって一番高いところに決めようかと思っていましたが、後出しジャンケンをしたがっている様子を見ていたらもう少し交渉すれば釣り上げられそうだったので、全社にお盆明けでも良いよと伝えます。調子の良いC社が「うちはもう出せますよ、まだ最終ではないですけど」と言いながらジャブ代わりに145万円という数字を出して帰っていきました。ディーラー査定が約120万円だったので、読み通りのところでしょう。まだまだ余裕ありそうです。

 B社の俊輔クンは「夕方には数字を出せます」と言って帰っていき、細かいD社は「お父さんに事故歴を聞いておいてください」と言い置いて去っていきました。実直A社は懸命に電話をかけています。そろそろランチに行きたいなぁと思っていたら、ようやく戻ってきた実直A社。すでに他社がみな帰ってしまったことに驚いて、「17日には数字出します」と汗をふきふき帰っていきました。最初に来て最後に帰るとは、実直はかなり仕事の要領が悪そうです。

 その後、約束通りに俊輔クンから電話があり「175万円です」と驚きの大盤振る舞い。さらにデザイナー風E社も同じく175万円。「同額だとどうしようか困るな」と言ったら「うちは弱小だから同じならうちにしてください」と軽い調子で言われました。そうしてあげたい気持ちは山々だけど、俊輔クンのところはまだ余裕ありそうだからどうなることやら。

 そして最後に細かいD社から「事故歴ありました?」と確認の電話。義父とちゃんと話をしていないので適当に「軽くぶつけたみたいだけど大きな事故はなかったよ」と答えておきました。どうしてそんなに気になるのかな?あれだけ細かく見たのだから、プロならどの程度の事故だったかわかるだろうに。こちらとしてはイヤなら手を引いてもらって結構なんだけど。

 さて、この先175万円からどこまで上がるのか。査定のやり方はそれぞれでも、価格は同じくらいのラインで揃ってくることでしょう。お盆明けの攻防が今から楽しみです。ちなみに購入金額は諸費用込みで190万円です。これを彼らはいくらで売るつもりなんでしょうね?



twitterでもつぶやいています@kanjikurita

gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」