幹事クリタのコーカイ日誌2010

[ 前日翌日最新今月 ]


 
8月14日 ● 非実存高齢者が大量発生。

 日本全国で話題になっている「非実存高齢者」。これまでわかっただけでも、100才以上のお年寄りが300人弱も不明なまま。いったいこれはなんなんでしょう?世界でもトップクラスの真面目で勤勉で実直な国民性を持つと思われていた日本で、これほどたくさんのお年寄りが、生きているか死んでいるかもわからないままずっと放置されているなんて。

 このうち大半を関西圏で占めています。兵庫と大阪だけで約200人。3位も京都。さすが関西というべきなのでしょうか?ただ最初は年金の不正受給目当てだから、いかにもガメツイ関西で多そうだなと思っていたのですが、どうも事情はそれだけではないみたいで、そうなると関西だけ突出している理由がよくわかりません。人口比で言っても、他人への無関心さで言っても、もっと首都圏で増えても良さそうなものなのに、これだけ少ないのは、調査している自治体がいい加減に調べているからではないかという気もします。

 しかもこれはまだ100才以上限定での数字で、これを90才以上とか85才以上とかまで範囲を広げたらどれだけ多くの行方不明高齢者が出てくるか、考えただけでも空恐ろしい限りです。日本の高齢化社会は実は嘘だった、なんてことにならないのでしょうか?

 僕にも一人暮らしの母親がいます。今年から後期高齢者になったとは言え、まだまだ元気で遊び回っていますからあまり心配はしていませんが、ある日突然行方不明になってもどうしようもありません。下手をすると2〜3週間気づかない可能性がありますから、それから探したって見つからないかもと思います。これが音信不通の親だったら、いついなくなったのかもわかりませんし、本気で探したりもしないでしょうし、そもそも音信不通だから行方不明になったことに気づきもしないことでしょう。

 身元不明の死体の中には、そうした哀しい高齢者が結構混じっている可能性が高そうです。核家族化、地域社会の崩壊、他人への無関心、個人情報の過剰な保護。そうした現代社会の歪みが、こうした多くの行方不明の高齢者を生んだのだと思います。



twitterでもつぶやいています@kanjikurita

gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」