幹事クリタのコーカイ日誌2010

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8月8日 ● ベテランたちの夏。

 スポーツにおいて天才的な若者が鮮烈に出てきた時は本当に興奮します。プロ野球ならイチロー、大相撲なら若貴兄弟、ゴルフなら石川遼、競馬なら武豊など、それまでの記録を次々と最年少で破っていく姿は、一体どこまで大きく成長するのか、どれほど将来ものすごい記録を作るのかという「未来」込みで考えるので、余計にワクワクとその姿を追い続けることになります。

 逆に年齢による限界を超えて挑み続けるベテランの姿は興奮よりも感動を与えてくれます。昨日、中日の山本昌が44才で今季初勝利をあげました。これで23年連続勝利というタイ記録を樹立。昨日の内容なら来年新記録も期待できそうです。そのこれまでの記録保持者が西武の工藤。今年古巣に戻って実働29年目という桁外れの長寿で頑張っています。

 そしてサッカー界でも昨日三浦和良が43才でゴールを記録。J2ながら最年長ゴール記録を更新しました。野球よりもはるかに選手寿命が短く、30才でベテランと呼ばれるサッカー界での記録だけに大したものですが、何よりかつては「キングカズ」と呼ばれたほどの日本を代表するスーパースターが、未だに現役でいること自体が素晴らしいことです。

 自分がすっかり年を取っただけに、最近はこうした大ベテラン選手についつい目がいってしまいます。野球なら山本昌、工藤以外にも、山崎武、金本、谷繁など。サッカーならゴンもカズと同様に頑張っています。大相撲なら何と言っても魁皇。昭和時代に初土俵を踏んだ力士が平成22年の今も現役でいることは驚きを禁じ得ません。魁皇は地元九州場所まで現役でいられるのでしょうか。カド番となる秋場所は正念場です。

 そしてテニスのクルム伊達公子。12年のブランクから復帰して、39才の今でも日本選手のトップであり、世界のトッププレーヤーと互角に戦っている彼女の凄さは超人的です。テニス選手のピークは25才前後。あのフェデラーでさえも30才を目前にして年齢による衰えを囁かれるほどなのに、40才目前の伊達がなぜあそこまで戦えるのか、もっと言えば、なぜあそこまで自分を追い込めるのかが不思議です。

 夏の暑さは若者よりもベテランにより厳しいことでしょう。山本昌、カズ、魁皇、伊達。それぞれに「今年が最後になるかも」と思いながらこの夏を戦っています。



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