幹事クリタのコーカイ日誌2010

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7月24日 ● 大鵬と白鵬の45連勝。

 横綱白鵬が45連勝を達成しました。昭和の大横綱大鵬と並ぶ連勝記録史上3位。上には千代の富士の53連勝と双葉山の69連勝がそびえ立っています。双葉山まではまだ距離がありますが、千代の富士の記録は来場所には更新できるのですから、かなり近づいてきました。

 いくら相撲ファン歴46年(3才の頃からの相撲ファン)を誇る僕にとっても、さすがに生まれるはるか前の双葉山の記録は歴史でしかありませんが、大鵬の45連勝はしっかり記憶にあります。連勝記録が始まったのは1968年秋場所、そして途絶えたのは1969年春場所2日目。戸田に押し出されたのですが、この時は「世紀の大誤審」。はっきりと大鵬が押し出される前に戸田の足が土俵を踏み越えていたのに、大鵬の負けとされて連勝記録がストップしてしまいました。

 これをきっかけに大相撲にビデオ判定が導入された曰く付きの一番でした。あの頃の大鵬はすでに全盛期というよりは円熟期に入っていましたが、ライバルである柏戸はもう引退直前、後に大鵬の後を継いで「北玉時代」を作る北の富士、玉の海(当時玉乃島)は、まだ大関でくすぶっていました。大鵬を実力で倒せる力士は見当たらず、あの誤審がなかったら双葉山の69連勝を追い越せたかもと思います。

 もっとも、当時あらゆる記録を塗り替えていた大鵬でしたが、双葉山の記録だけを残したのはまさに天の意思という気もしました。やはりどこかに角聖双葉山の記録を残しておきたいという思いが角界全体にあったのかも。連勝記録というのは強力なライバルがいたら難しいものですから、大鵬も柏戸が衰えたから達成できたし、朝青龍がいなくなったから白鵬にもチャンスが訪れたわけです。

 いま白鵬を正面から倒せそうな力士は琴欧州と把瑠都くらいしかいませんが、それでもかなり実力差を感じますし、白鵬も油断しなければ負ける気はしないと思います。もし白鵬が負けるとしたら前半に油断して思わぬ相手に取りこぼす方だと思います。沈滞する大相撲で唯一前向きな明るい話題ですから、何とか70連勝への挑戦を続けて欲しいと思います。



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