幹事クリタのコーカイ日誌2010

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7月15日 ● 恐らく無駄な名古屋トリビア。

 先日の日曜日に「なごや四百年時代検定」を受けてきました。名古屋開府400年のイベントの一環として2年前から商工会議所が開催しているご当地検定ですが、僕は立ち上げ時のスタッフだったので、これまでは敢えて受験しないできました。公式テキストを原稿の段階から読んでいるのに、わざわざ受ける意味もないだろうし、受ければ合格するくらいの知識はあるのはわかっているし。

 ところが、今回は会社から社命で受験しろと言われてしまいました。人数稼ぎです。しかも基礎コース、上級コースの同時受験、基礎コースはトップ合格を目指せという上司の厳命です。単に基礎コースの合格ラインの70点を取るだけなら、勉強しないで受けても大丈夫な自信はありましたが、上級コースも合格、なおかつ基礎ではトップってことになると勉強しなければ無理です。なにせこの検定は「時代検定」と謳っているように、名古屋の歴史から事細かに出題されます。単に名古屋めしに詳しいとか、信長や秀吉のことを知っていれば良いというものではありません。

 試しに過去問をいくつか紹介します。昨年の基礎コースの第1問。

(1)5世紀末から6世紀初頭に熱田台地西縁に作られた東日本最大の前方後円墳は何か。

  (1)白山藪古墳 (2)守山白山古墳 (3)仁徳天皇陵 (4)断夫山古墳

(3)は論外として、残る3つは全て名古屋にある実際の古墳です。答は(4)ですが、公式テキストを読めば簡単、でも読んでないと難問です。

 もちろんテキストを読んでいなくても誰でも知っているような問題も出ることは出ます。

(28)1560(永禄3)年、織田信長が駿府を本拠とする今川義元の軍を破ったのは何か。

  (1)関ヶ原の戦い (2)壇ノ浦の戦い (3)長篠の戦い (4)桶狭間の戦い

ヘキサゴンで出そうな常識問題です。しかし、こういう勉強しないでもできる易しい問題は100問中数問しかありません。

 基礎コースとは思えない難問も混じっています。

(30)『尾張風土記』の編纂が命じられたのと同年に藩に提出された熱田神宮に関する記録をまとめたのは何か。

  (1)熱田神宮記 (2)熱田宮旧記 (3)熱田大神記 (4)熱田宮記

公式テキストをきちんと読んでいても、これはなかなかうろ覚えでは答えられません。答は(2)です。

 そして、上級コースになると、さらに問題の難易度は上がります。

(13)熱田湊の発展に貢献し、熱田に竜珠寺を開いたのは誰か。

  (1)加藤延隆 (2)加藤順光 (3)加藤順盛 (4)加藤景廉

室町時代に熱田湊の発展に寄与した加藤一族というのはテキストで覚えていても、その中で竜珠寺を開いたのは誰か、となるとかなり難問です。答は(1)ですが、正直もうそんなことどうでも良いよと思います。

(52)同じ年の出来事の組合せでないものはどれか。

  (1)名古屋汎太平洋平和博覧会開催・東山動物園開園
  (2)ドラゴンズ日本一・名古屋テレビ塔竣工
  (3)名古屋初の地下鉄開通・NHKテレビ正式放送開始
  (4)復興名古屋城天守閣竣工・伊勢湾台風来襲

(1)は1937年、(2)は1954年、(3)が答で地下鉄開通は1957年、NHKは1954年、そして(4)は1959年です。もう勉強の途中でどんどん名古屋に詳しくなってしまいます。

 さらに上級コースでは公式テキストに載っていない名古屋豆知識も問われます。

(62)最近の愛知県出身の漫画家とその作品で関係の正しくないものを一つ選べ。

  (1)江川達也−東京大学物語 (2)鳥山明−Dr.スランプ
  (3)ほったゆみ−ヒカルの碁 (4)石坂啓−ルパン三世

これはマンガ好きなら簡単な問題ですが、上級コースを受験するような年配層には意外と難問だと思います。マンガなんて読まないでしょうからね。

(77)名古屋駅前に立つ人気者、ナナちゃん人形の背の高さは何センチか。

  (1)410センチ (2)510センチ (3)610センチ (4)710センチ

名古屋人ならみんな知っているナナちゃんですが、背の高さまでは普通知りません。答は(3)です。

 こうした名古屋トリビアを2ヶ月かけて頭に叩き込んで臨んだ試験でしたが、基礎コースは結果から言えば自己採点95点。トップを取るなら100点満点しかないと思ったのに5問も間違えてしまいました。言い訳をさせてもらえば、基礎コースの難易度は毎年上がっています。上級コース並みの細かな知識がいくつも出題されていました。ちょっと基礎をなめていました。

 そして午後からの上級コース。若者も女性も多かった基礎コースと違って受験生も定年退職後の暇つぶし(?)で受けているとしか思えないような高齢男性がズラッと並んでいます。さすがに上級コース、さらに重箱の隅をつつくような出題ばかり。結果は自己採点87点。目標の90点にはこちらも及びませんでした。

 笑ったのは、ナナちゃん人形の生まれを聞かれた問題。(1)イタリア (2)スイス (3)アメリカ (4)フランス って、知らんわ、そんなこと。どんだけナナちゃん人形好きやねん!と思わず関西弁で突っ込んでしまいました。自己採点しようにも公式テキストには載っていないので、ネットで検索して調べるのですから大変です。ちなみに答はスイスだとか。

 この無駄に詳しくなった名古屋トリビア、何かに役立てれば良いのですが、そんな機会もないまま忘れていってしまうんでしょうねぇ。あーもったいない。



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