幹事クリタのコーカイ日誌2010

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6月29日 ● 大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』のキャスト。

 来年の大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』の主要キャストが次々と発表されています。いまわかっているのは、主役の江に上野樹里(24)、江の姉の茶々が宮沢りえ(37)、初は水川あさみ(26)。この3人の母親・市に鈴木保奈美(43)。鈴木はなんと12年振りの女優復帰だそうです。

 戦国時代に数奇な運命を辿った有名な美人母娘物語。このキャスティングはかなり納得ですが、若干違和感があるのが宮沢りえの年齢。茶々(のちの淀君)に相応しいかどうかは置いておいても、他の女優陣との年齢差が気になります。どちらかというと、鈴木と宮沢が姉妹くらいの印象。とても親子には見えません。ここはやはり30才前後の女優を使って欲しかったところです。広末涼子でも仲間由紀恵でも大河ドラマで実績のある女優がいくらでもいるのに。

 さらに豊臣秀吉の側室、松の丸殿を鈴木砂羽(37)、秀吉の母の大政所を奈良岡朋子(80)、秀吉の正室、北政所を大竹しのぶ(52)が演じるそうです。さすがに豪華キャストを誇る大河ドラマですが、ここまで有名女優ばかり揃えてくるところからしても、かなり女性受けを狙った大河ドラマになりそうで、オヤジ視聴者としてはちょっと面白くないものになりそうな心配があります。

 とにかく大河ドラマは年を追うごとにどんどん女性受けを狙った方向にシフトしています。『利家とまつ』『功名が辻』あたりで、単なる戦国時代劇ではなく史実を曲げてでも女性を立ててホームドラマの要素を取り入れ、『篤姫』で大奥を舞台にした女のドラマを主題に据えて成功したことで、それまでのオヤジからオバサン&おネエちゃんへとターゲットをチェンジしました。

 『風林火山』でいったんは昔ながらのオヤジくさいドラマに戻したものの視聴率が振るわず、昨年『天地人』と今年『龍馬伝』ですっかりイケメンドラマになってしまいました。今や主人公が妙に母性本能をくすぐるヘタレ気味な描かれ方をしています。昨年の最後まで子犬のようで、なぜこいつが名軍師と呼ばれたのかわからなかったカネツグもひどかったですが、今のリョウマも今ひとつ龍馬らしい凄みが伝わってきません。いちいち女のことで一喜一憂している龍馬は見ていて情けないし、恋愛パートに入るたびにイライラします。キャラが純粋過ぎて少女マンガ(やおい風味)を読んでいるような感覚です。

 まあむしろ『江』の場合は『篤姫』と同じで(脚本家も同じ田渕久美子)、最初から主人公が女性だけにむしろそのあたりは割り切って少女マンガだと思って見ればそれほど違和感はないかも知れません。今後は主要な男性キャラクターのキャストも発表されていくことでしょう。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、浅井長政、柴田勝家、徳川秀忠、石田三成、豊臣秀勝ら、彼女たちに絡む男性陣はきっと女性受けするイケメン俳優勢揃いではないかと予想されます。特に上野とくれば瑛太。多分どこかで出てくると思いますけどね。



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