幹事クリタのコーカイ日誌2010

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6月27日 ● 欠点はわかっていても自分じゃ直せない。

 他人の欠点を指摘するのは比較的簡単です。それが性格的なことであれ、ルックス的なことであれ、能力的なことであれ。まあ性格やルックスは根深い問題なのでさておき、仕事でもスポーツでも、その指摘した欠点をどう直していくかというアドバイスは、なかなか生易しいものではありません。悪いところはひとつでも、その修正方法はいくつでも考えられるわけで、どのルートを通っていくか、本人に合った適切な解答を示すのは意外と迷うし、勇気がいるものです。

 話を僕の趣味のテニスのことに限定しますが、初心者や初級者はもちろん、ある程度の上級者にだって欠点はいくらでもあります。プロ選手にだってコーチがつくくらいですから、完璧なんてものはないのでしょう。その時に「どこが悪いのか」を指摘するのは、ある程度テニスをやっていれば言えます。でも「どうしたら直るのか」指導するのは本当に難しいのです。

 さらに僕のプレイに限定して話をすると、フォアハンドストロークでしばしばボールに詰まってしまうことがあります。腕力があるので遅れてもスライス気味に上からかぶせて無理矢理打っていくのですが、力を抜いてスムーズかつリズミカルにストロークが打てないのが30年もテニスをやってきて悩みなのです。

 ところが昨日、山本麻友美プロのレッスンを受けた時に、「詰まるのはボールに近づき過ぎて、打点が遅れているからです」(はい、それはわかっています)。「そうなる原因はボールに直線的に向かっていくからです」(はあ、なるほど)「なので、いつもボールの後ろから回り込むように入っていってください。回り道のようですが、そうすると実は余裕ができるので打点を前に取れます」(ほお、そういうものですか)。

 と言うことで、実際にボールに対して今までよりも後ろから回り込むようにして打ってみたところ、驚くほど楽にストロークが打てるのです。いや、もちろん何となく知識としては知っていたことなんですよ。でも実はあまり意識していなかったし、できていなかったんでしょう。それほど重要視していなかったのは、それでも何となくは打てていたからですが、これほど楽にストロークが打てるようになるとは思いませんでした。もちろん、油断するとつい30年来の癖でボールに最短距離で近づいてしまって失敗するのですが、これからはなるべく常に意識していこうと思いました。

 ストロークが詰まってスライス気味になるのはスイングが悪いのかと思っていたら、実はフットワークが悪かったということ。これがアマチュアとプロの目の付け所の違いであり、経験値の差です。自分では欠点がわかっていても、どう直したら良いかわからないことが一発解決です。僕以外のメンバーも全員プロからアドバイスを貰ったのですが、それぞれに開眼するところがあったらしく、その後のゲームではみんないつもよりも質の高いボールを打っていました。まあ僕も含めて来週には教えてもらったことを忘れてしまっている可能性も大ですが、それでも一度教えてもらうことが大事なのです。ゼロとイチの間には大きな差がありますからね。



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