幹事クリタのコーカイ日誌2010

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6月3日 ● 鳩山辞意表明と選挙のあり方。

 鳩山首相が辞意を表明しました。同じく小沢幹事長も道連れ辞任。これで民主党が変わるのか?これまでのように理念理想はあっても実行段階になるとグダグダになる民主党政権が少しはシャキッとするのか?まあ普通に考えれば無理でしょうねぇ。

 鳩山首相は確かに頼りなかったことは認めます。ただこれまでの自民党政権ではやろうとしなかったことに取り組んだことも事実です。辞任の引き金になった普天間の基地移設問題だって、そもそも「国外移転」なんてことをアメリカに対して言おうと思った首相さえいなかったのですから、歴史的な一歩を踏み出したと僕は思っていました。ところが5月末までに、なんてつまらない期限を切ってしまったものですから、マスコミと自民党にバッシングする隙を与えてしまいました。期限なんか決めずに鳩山内閣として粘り強く交渉していくんだ、と言えば良かったのです。

 理念や理想はあっても、それを実行に移せなければ政治家としては落第です。成果を挙げてナンボの世界ですから。ただ理念も理想もない政治家は、そもそも政治家ではありません。普段はいかに集金するかばかり考えていて、選挙が近づけば有権者の歓心を買うことばかり。これではただの「政治ゴロ」「政治ヤクザ」です。

 そんな幹事長が辞めたと言っても、議員まで辞職するわけではありません。相変わらず党内最大派閥のボスであるわけですから、影響力は大きく党がガラリと変わるとはとても思えません。誰が鳩山の後を継ごうとも、「小沢闇将軍」が睨みをきかせるはずです。ほんと、師匠に忠実な弟子ですよね。

 それにしても日本の選挙というのは、どうも悪い影響が大きいですね。「選挙で勝てない」からという理由で自党の党首を短期間で引きずり降ろす。「選挙で勝つ」ために増税を隠しバラまきを行う。「選挙で勝てる」から訳のわからない有名人がたくさん立候補する。日本の政治に選挙が及ぼす悪影響はとどまるところを知りません。

 選挙なんかやっているから、いつまでたっても日本の政治はまともにならないんです。いっそ選挙なんてやめて、国会議員も総理大臣も有識者による話し合いで決めれば良いのです。そうすれば女性柔道家がセンセイになることもないし、消費税を20%に上げるのも思いのまま。いわゆる一般大衆に媚びを売る必要もなく、真に天下国家のことを考えた政策が行えます。選挙制度撤廃!と叫ぶ政党は現れないものでしょうか?

 まあ本当に悪いのは選挙でなく、選挙民なんですけどね。ナイフが悪いのではなく、ナイフで刺した奴が悪いのと同じ。ただそうは言っても、やっぱり危ない人に刃物を持たせてはいけないように、ダメな国民に選挙権を与えてはいけないのかも知れません。とりあえず戦前のように、選挙権は収入の多寡で差をつけるようにしてみてはいかがでしょう?高額納税者は最大100票くらいもらえるとか、税金を払ってない奴は選挙権没収とか。たくさん国にお金を払っている人ほど、口を出す権利もあると思うんですけどね。



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