幹事クリタのコーカイ日誌2010

[ 前日翌日最新今月 ]


 
5月16日 ● 今さらながら『月の恋人〜moon lovers〜』第1回。

 この春ドラマで初回最高視聴率を取った月9ドラマ『月の恋人〜moon lovers〜』。録画したものの、なかなか見る気になれず、でもいつまでも放置プレイすると第2回になっちゃうよ、と焦って、ようやく何とか見ました。見た感想は「やっぱりか」。もう見る気になれないなぁと思っていた通りのドラマでした。この先はファンの方にはちょっと申し訳ないような感想を書きますので、イヤな方はここで読むのをやめておくのもアリかと。あくまでも個人の感想であり、番組出演者を誹謗中傷しようとする意図はないことをご了承ください。

 と、十分(?)な予防線を張ったつもりなので、正直に書きます。「古臭い!」この一言に尽きます。なんでしょうね、この21世紀も10年になろうとする時代に、なんでこんな前世紀の香り漂うドラマを作る気になったんでしょう?

 キムタクが恋愛ドラマで当たったのは20世紀の話(ロンバケ1996年、ラブジェネ1997年、ビューティフルライフ2000年)。21世紀になってからの彼は検事をやったり、パイロットをやったり、総理をやったり、華麗なる一族をやったりしていたわけで、それなら「キムタク様」も見ていられたのですが、どうも今さら「オレ様キムタク様」な恋愛ドラマをやるのはアラフォーにはきついのではないかと。加齢臭漂う恋愛ドラマ、と言うとさすがに言い過ぎかも知れませんが、少なくとも大人の恋愛ドラマをやる年齢になったのに、この昔ながらの子どもっぽい展開はないなぁと思います。

 突っ込み所が満載の脚本よりも、やはりカッコつけてばかりの大仰な演技を繰り出す俳優陣、もしくはそういう演技をさせている演出家の方が罪が重いと思います。キムタクのいつものワンパターン演技はもう諦めるとしても、いちいちわかりやすく臭い演技をかます篠原涼子、バカみたいに記号的な演技をする北川景子、いつでもビューネくんの松田翔太、どれもこれも残念。リン・チーリンについては可愛いとは思いますが、たどたどしい日本語に助けられている部分が大。彼女、若く見えますがもう35才。篠原涼子と1才違いと考えると、あの子どもっぽさはないなぁ。

 脚本はストーリーの大筋は悪くないのではないかと思います。ただキャスティング先行のドラマゆえに、やはり作りに無理がある感じがします。このキャストならもっとコメディタッチにした方が今の時代にフィットしていると思いますし、もしこのままシリアスな展開でやりたいなら、もっと演技派の俳優陣にしないと「20世紀臭」ばかりが目立ってしまいます。

 もちろん、その「臭み」が良いという昔からのドラマファンには受けるかも知れません。実際、いまドラマを見ているのは月9と言えども20代が中心ではありません。ロンバケの時代からドラマを見ている30代女性がメインターゲット。だから主要登場人物3人が全て30代半ばというのも頷けなくもありません。ま、それでもきっと「キツイわぁ」と思って見ていた人が半分以上いたのではないかと推測しますけどね。これならDVDでロンバケを見ていた方が楽しいですよ、きっと。



twitterでもつぶやいています@kanjikurita

gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」