幹事クリタのコーカイ日誌2010

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5月15日 ● カルトに国会が乗っ取られる可能性。

 「三宅問題」って、いろいろバカバカしいことが多い日本の政界でも、かなり「くだらなさ度」マックスですよね。強行採決の時にたまたま巻き込まれて転んだオバサンがいたというだけなのに、それを暴力事件だとか懲罰だとか、一体国会議員は何をやっているんだろうと、ほとほと呆れてものが言えません。それをまた面白おかしく報道するマスコミもいい加減にして欲しいです。そんなくだらないことで与党と野党が揉めても、みんなで無視すれば良いじゃん、と思うのですが。

 それに比べて扱いが小さいですが、大江康弘参院議員が幸福実現党に入党したことの方がはるかに意味が大きいと思います。大江議員は民主党の比例区で当選しているのに、改革クラブへと飛び出し、さらに舛添が加わってきたら無所属になって、今回幸福実現党に入党。いったい彼は比例区の票をなんだと考えているんでしょう?大江という議員に投じたわけではなく民主党に投じたはずの票が、なぜ新興宗教が母体の政党のものに?

 幸福実現党は先の総選挙で惨敗を喫しました。法定得票数に達せず供託金没収された泡沫候補ばかりだったのに、そんな党が国会に議席を得たのです。実におかしな話です。大江議員は「歴史観、国家観、保守という点などに99%共鳴した」と言う一方で「入党はしたが、入信はしない」と語ったそうです。 あの幸福実現党の選挙の時の電波な公約を覚えている人も多いでしょう。「消費税・相続税・贈与税ゼロ」とか「憲法9条を改正して、北朝鮮に先制攻撃を仕掛ける」とか「移民を一億人受け入れる」とか、あれに共鳴した?なのに入信はしない?なんだそれ、です。

 まあ普通に考えれば大金を積まれたから入党したんじゃないか、と勘繰ってしまいます。あれだけ供託金を没収されても平気な金持ちの宗教団体です。議員の1人や2人丸抱えすることなど造作もないことでしょう。そして、この手法がまかりとおるなら、今後幸福実現党は何も無理して選挙を戦う必要はありません。大江議員同様に比例区で当選した議員たちをどんどん金で引き抜けば良いのです。金を積んで投票させたら買収ですが、議員を引き抜くのは違法ではないのですから、ずっと手っ取り早くて安全で確実なやり方です。

 オバサンの太ももが見えたとか何とか愚にもつかないことを言ってる暇があったら、金で国会議員が増やせる方法があることを問題視してもっと論議した方が良いでしょう。いや、金じゃなくても良いのです。洗脳でも何でも、とにかく選挙を経ないで国会議員が増やせるというシステムがおかしいのですから。本当は訳のわからないタレントやスポーツ選手が当選してしまう比例区なんてやめちゃうのが一番だと思いますが、少なくとも比例区で当選したら、離党する時は議員を辞職しなければならないというくらいの縛りは必要でしょう。カルトに国会が乗っ取られてからでは手遅れですから。



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