幹事クリタのコーカイ日誌2010

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5月11日 ● 谷亮子が欲張りな原因。

 民主党から谷亮子が参院選出馬と聞いて、なるほどそういう候補がいたかと感心しました。自民党の堀内恒夫、立ち枯れ(?)日本の中畑清に比べたら、はるかに国民的人気者であり話題性も十分。元プロ野球選手なんかよりもずっと強力な候補です。なぜ民主党が口説き落とせたのかはわかりませんが、恐らく自民党も声はかけていたことでしょう。谷が民主党を選んだのは3月末まで所属していたトヨタ自動車絡みでしょうか?

 もっともネットでの反応は芳しいものではありません。むしろ呆れている声の方が圧倒的でした。ただネット世論は参院選に投票に行く人たちの意見を反映しているとはとても思えません。投票率が高い田舎のおじいちゃんおばあちゃんからしてみたら、谷亮子は「古き良き日本」をイメージできる「頑張り屋さんの孫」のポジションですから、立候補と聞いて応援する人は多いと思います。

 それにしても谷亮子のこの果てしない欲望、上昇志向というのはどこに源泉があるのでしょう?中学生で全日本優勝、16才でバルセロナ五輪銀メダル、4年後のアトランタ五輪でも銀メダル、そしてついにシドニー五輪で念願の金メダルを獲得。2003年には世界選手権6連覇という偉業を達成。このあたりで普通の人間なら十分過ぎる活躍をしたということで引退して穏やかな生活に戻りそうなものです。

 ところがここから谷の「何でも欲しがる亮子ちゃん」ぶりが発揮されるようになります。2003年にプロ野球のスター選手と結婚、ド派手な結婚披露宴をテレビで全国放送。これでも引退せずに2004年アテネ五輪で日本女子選手初の五輪連覇達成。これでもう引退しても悔いはないはずなのに、2005年には出産。「もう良いだろう」という声をよそに復帰して2007年世界選手権で男女通じて最多の7回目の優勝。そして2008年北京五輪にも出場して銅メダル。五輪だけで金2銀2銅1。5大会連続の出場というだけでも偉業なのに、全ての大会でメダリストになったのですからもうスゴイとしか言いようがありません。

 これでようやく引退かと思ったのに、今回の参院選出馬と同時に現役続行宣言。「議員でも金」を目指すということでしょう。普通の人間なら1つでも達成すれば十分に満足できるような成果を、いったいどれだけ達成すれば彼女は満足するのでしょう?その欲望の源泉、もしくは名声への渇望の元はどこにあるのでしょうか?

 誤解を恐れずに僕の推測を言えば、彼女の望むものは本当は「可愛らしい愛される女性」という評価なのではないかと思います。彼女の少女趣味、ミーハーぶりは普通のか弱い女の子志向の表象ではないかと僕は睨んでいます。しかし、彼女は小学生の頃から柔道に才があり過ぎた。しかも残念なことにルックス的にも「美人」という評価軸からははるか遠いところにいた。だからこそ、彼女は満たされないものを満たすために、次々と名声を勝ち取り、それでもやはり満たされずに引退せずに戦い続けているのではないかと思います。「欲張り」の源は容姿のコンプレックスゆえ、という推測は失礼に過ぎるかも知れませんが。

 参院選で当選し国会議員になったら、次に彼女が目指すのは大臣の椅子でしょうか?それともまた別の名声を望むのでしょうか?いつまでも話題性十分で目が離せない存在です。



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