幹事クリタのコーカイ日誌2010

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4月30日 ● プロの「目のつけどころ」。

 昨日は3回目の山本プロレッスン。天気にも恵まれて暑くもなく寒くもなく、風もなく湿度も低く、これ以上はないという条件の下、サークルのメンバーが真剣にかつ楽しくレッスンを受けました。

 昨日時間をかけて教えてもらったのがサービス。テニスのサービスというのは唯一全てのショットの中で他人に左右されずに自分だけで完結する技術です。本来なら一番易しいはずなのに、制約がないからこそ悩みが多いのもサービスなのです。テニス歴5年だろが30年だろうが、いつまでもサービスは悩みのタネ。少し良くなったとか、これは「掴んだ」と思っても、しばらくするとグダグダに崩れていってしまいます。

 うちのサークルのメンバーもみな初級者ではありません。サービスもそれなりに打てるのですが、逆に各自がそれぞれ癖がしっかり染み付いているだけに、どう矯正していったら良いのかが難しいところです。初心者ならともかく、中級者以上のサービスにアドバイスすると、本人が意識すればするほどさらに崩れてダメになっていく場合も多く、よほど的確なアドバイスをしなくてはなりません。

 そこでプロの出番。参加者全員に対して丁寧に教えてくれたのですが、横でずっと聞いていても実に為になりました。すっかり染み付いた各人の癖を生かしながら、より効率的に力を使って確率と威力を増すようにアドバイスするのは簡単そうで実は至難の技だと思うのですが、「ここを気をつけて」「こういう風にちょっと変えてみたら」というポイントが的確で「目のつけどころ」がシャープなのです。

 これがまだ学生に教えるならもっと楽だと思うんですよね。正解に近いサービスを打つだけの力があるから、理想のフォームに近づくようにアドバイスしていけば良いですから。ところが我々のようなレベルになると、技術だけではなく筋力や柔軟性も足りないので、理想のフォームでサービスを打とうにも土台がないから無理というもの。そこで少々ダメなところがあっても、そこは敢えて目を瞑り「個性」を生かしたアドバイスをしてもらえるのは本当にありがたいです。プレーだけではなくコーチングにおいても、プロと言うのは改めてスゴイなと感じました。



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