幹事クリタのコーカイ日誌2010

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4月20日 ● 「楽しい」ことをするのは「楽」ではない。

 五十路も近くなって最近つくづく思うのは「楽しいことだけしていたい」ということです。もちろん、若い頃だって子どもの頃だってそう思っていましたが、当時と今の違いは「楽をしたい」と「楽しみたい」を明確に線引きできるようになったということです。

 「楽する」と「楽しむ」は同じ字を使いますが意味は違います。「楽する」と「楽しくない」こともあります。逆に「楽しい」ことは「楽じゃない」こともあります。わかりやすいのは恋愛で、恋愛は楽しいけれど面倒くさくて大変で、決して楽じゃありません。特にワガママで自分勝手で面倒くさい相手を選ぶと余計に大変です。

 面倒だけれども楽しいことをする人生と、面白くはないけれど安楽な人生のどちらを選ぶかは、それぞれの価値観であり人生観の差ですから、どちらが良いとか悪いとかの問題ではありません。ただ若い頃はこの両者の区別がつかず、さぼったりなまけたりしていたかと思うと、今度は妙な使命感や正義感に燃えてやたらと面倒なことに首を突っ込んで苦しんだりもしていました。ようやく最近になって自分が面倒でも大変でも「楽しい」と思えることが明確になってきた気がします。そう、僕は基本的に「楽する」よりも「楽しむ」方に引かれていくみたいです。

 で、面倒でも楽しいことは、楽しいけれど面倒なので結構エネルギーが必要です。今までのようにしがらみや義理や義務や成り行きでやっていることをたくさん抱えていると、そのエネルギーが奪われてしまい、楽しいことをやる元気がなくなってしまいます。中には以前は楽しいと思って始めたことなのに、今では楽しさがどんどん目減りして面倒だけが残ったこともあります。

 そういったエネルギーロスになることを少しずつ整理してスッキリさせて、より楽しいことにエネルギーを集中させるようにするのが今の僕の課題です。これまた面倒なことで、本当は今まで通りに続けている方が楽なことが多いのです。新しいことを始めるのもエネルギーが必要ですが、今までやってきたことを終わらせるのも同様にエネルギーが要ります。でも終わらせないと始められないこともありますからね。「楽しい」ことをするのは本当に楽じゃありません。



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