幹事クリタのコーカイ日誌2010

[ 前日翌日最新今月 ]


 
4月6日 ● 孫正義のスピーチを聴いた。

 ツイッターで話題になっていて、その後も各所で取り上げられているソフトバンク孫正義氏のスピーチ。3月29日に新卒採用説明会でのものですが、噂に違わずなかなか感動的な名演説でした。

孫正義LIVE2011 (全編)

 約2時間に及ぶ長いスピーチですが、とにかく孫氏は彼の熱い思いを若い聴衆にぶつけています。これを文字だけで読んでも恐らく彼の気持ちは半分も伝わりません。やはり実際に映像で見て聴いて触れて、はじめて彼の熱さが伝わってきます。

 スピーチの中にはいくつもの名言がありました。「退路を断たないと、困難には打ち勝てない」「登りたい山を決める。そうしたら人生の半分が決まる」「宝探しに必要なのは地図とコンパスだ」「「何も要らない」という人に勝てる人はいない」「愚痴を言うな。愚痴をいうと自分の器を小さくする」「モバイルを制するものがインターネットを制する」「アジアを制するものが世界を制する」。

 印象に残った彼の言葉を書き出すだけでも彼の情熱、彼の志の高さが感じられます。これだけの情熱とカリスマ性のあるトップがいたら、ついていく部下もやり甲斐があるでしょうが、反面とても大変でしょう。織田信長と同じ。トップが一番先頭を走っていくから、後ろから部下がゼーゼー言いながら追いかけていく印象です。

 もちろん、彼のスピーチは成功した立志伝中の人物だからこそ言えるという見方もあるでしょう。同じように志を高く持って、先を読んで投資をしたけれど失敗した人間もいくらでもいるぞ、と。運が良かったんでしょ、たまたま投資がうまくはまっただけでしょ、と。

 ただそういう年寄りくさい斜に構えた見方はあえて取らず、龍馬のように高い志を掲げて大事を成そうという孫氏の熱い魂を素直に受け止めた方が良いと思います。今の閉塞的な日本の状況を打破するには、こうした熱い情熱と高い志が必要だからです。

 このスピーチは大学生向けですから、意識的に前向きな内容にしているのでしょうが、不況により萎縮して元気のない30代、40代だって孫氏のメッセージを受け止めて元気を出した方が良いと思います。社会の中核を担う人たちが元気を出さなければ、世の中いつまでたっても明るくなりませんからね。



twitterでもつぶやいています@kanjikurita

gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」