幹事クリタのコーカイ日誌2010

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4月4日 ● 民主党にも自民党にも入れたくない、けど。

 昨日のテニスの後のお茶会は、中年のオジサンばかり5人。某広告代理店コピーライター、某最大手携帯キャリア社員、グラフィックデザイナー、某国立大准教授、アフリカ某国大使館勤務の外交官。それなりに知識と経験のある平均年齢45才のオジサン5人が集まって四方山話をしていたのですが、政治の話になった時に全員溜息。

 「次の選挙は二大政党のどちらにも入れません」と誰かが言い、誰かが「僕もだな」と賛同するのですが、じゃあ誰に入れたら良いのかが見えません。民主党の選挙目当ての後先考えないバラマキ政策は昨年の総選挙前から僕は懸念していましたが、案の定ロクでもない事態に陥っています。子ども手当なんて愚策中の愚策ですし、パフォーマンスとしてやっただけの事業仕分けも最悪でした。挙げ句に鳩山も小沢もカネの問題はうやむやにして、政権にしがみつくばかり。

 じゃあ自民党はどうなんだ、と振り返れば、こちらも相も変わらずくだらない政局にうつつを抜かして、民主党政権をチェックする健全な野党とはほど遠い姿です。離党者が続出しても止めることもできず、谷垣総裁のリーダーシップの欠如ぶりから存在感は薄れるばかり。かつての凋落していった社会党を彷彿とさせるような影の薄さです。

 じゃあみんなの党はと言えば、これまたバカな議員が調子に乗って跳ねっ返りをしているだけ。まして与謝野と平沼の新党なんて政策の差異も大きそうなのに本当にちゃんとできるのかさえ定かではありません。一本筋が通っているのは共産党くらいですが、まああくまでも国会のスパイス役に過ぎませんからね。実際に共産党に政権を委ねようと考えている国民はほとんどいないでしょうし、共産党自体もそんなことを考えているとは思えません。

 どちらかと言えば社会参加意欲も政治意識も高い中年のオジサン五人組ですら「誰に投票していいのかわからない」と思ってしまうような状況なのに、もっと政治に関心の低い人は本当に何がなにやら、でしょう。「ベストじゃなくてもベターな方に」と思っても、ベターすら見つかりません。強いて言えば「より悪くない方に」としか考えようがないのですが、さて、それは民主党?自民党?それとも第3の政党?こういう閉塞感が強い時にヒトラーのような政治家が登場したら一気に国民はなびいてしまうんじゃないかと心配になりますが、幸か不幸か、そんなパワフルな政治家は日本には見当たりませんしね。



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