幹事クリタのコーカイ日誌2010

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3月28日 ● 把瑠都大関確定で角界三国時代へ。

 横綱白鵬が14連勝、関脇把瑠都が13勝を挙げて大関昇進確実。場所前の予想通りに春場所が進んでいます。ここに朝青龍がいたらどうなっていたか、というのは死んだ子の年を数えるようなものなので意味のないことです。相撲界は確実にまた新しい世代へと変わりつつあります。30代の日本人大関2人が引退したら、いよいよモンゴル勢vs東欧勢の戦いのバトルが始まります。

 モンゴル勢は横綱白鵬を筆頭に、大関日馬富士、平幕上位に鶴竜、旭天鵬、玉鷲らが並び、さらに幕内下位にも白馬、朝赤龍、時天空、徳瀬川、猛虎浪らがいます。対する東欧勢は大関琴欧州、関脇把瑠都、平幕に阿覧、栃ノ心、黒海。数でも地位でもモンゴル勢が優勢ですが、東欧勢も勢いがあります。相撲はまだまだうまくありませんが、体があるだけにそのパワーに技がついてくれば脅威となることでしょう。

 この2大勢力を迎え撃ち角界三国時代に挑む日本勢ですが、これが全く頼りになりません。大関以上の6人は三国が2人ずつになるのですが、日本の最上位は大関魁皇37才。もう一人の大関琴光喜も33才。20代前半から半ばの伸び盛りが多い外国人力士に比べてロートル化が激しいです。若手で期待の稀勢の里、豪栄道、栃煌山らも伸び悩んでいます。ベテランの両大関がいつまで頑張れるかわかりませんが、引退したら横綱大関に日本人力士がいなくなるのですから寂しい話です。

 ちなみに春場所14日目を終わった時点でのモンゴル、東欧、日本の番付上位5人の平均勝星は、モンゴルが7.4勝(白鵬14、日馬富士10、鶴竜5、旭天鵬3、玉鷲5)、東欧8勝(琴欧州9、把瑠都13、阿覧1、栃ノ心8、黒海9)、日本7.6勝(魁皇8、琴光喜9、豊ノ島5、稀勢の里8、安美錦8)と東欧勢が1位です。阿覧が1勝と絶不調でもこれなのですから、これからは東欧パワーが角界に変化をもたらすことは間違いありません。

 いつか外国人力士をバッタバッタとなぎ倒す「攘夷派」日本人力士が現れて、ファンが拍手喝采をする日のために、今しばらくは外国人力士同士の熱戦を楽しむことにしましょう。



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