幹事クリタのコーカイ日誌2010

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3月16日 ● radiko聴きたい。

 僕が時々ゲストで出させてもらっている(今夜も出演予定です)ラジオ放送はコミュニティFMですが、サイマルラジオで聴くことができるので、放送エリア外であっても(と言うか地球の裏側でも)ネット経由で聴取可能。しかも映像配信もしているので、むしろ普通のラジオよりもはるかに情報量が多くなっていて、僕も「ラジオの可能性はネットとの融合にある」ってことを実感していました。

 で、それとは別に、昨日3月15日から東京・大阪の地上波ラジオを同時配信するサイマルサービス「radiko」が試験放送を開始しました。コミュニティFMではなく、在京在阪のAM局とFM局がクリアな音質で楽しめるということで、これは素晴らしいといそいそとradikoのサイトに飛んだところ、なんと「サービス地域外のためラジオを聴くことができません」だって。

 なんじゃそりゃ〜!ネットなのにサービス地域とか意味わかんないし、と思って、よくよく読んでみると、どうやら都市部の難聴取対策のため、というのが試験放送の大義名分らしく、だから東京大阪以外は本来のラジオの放送エリアじゃないから聴けないということのようです。

 でもそれって全然ネットを使う意味が薄くなってしまいます。在阪AM局のタイガース戦を他エリアの人が聴けるからこそネットを使う意味があるわけじゃないですか。大阪で在阪局を聴くのは当たり前で、とりわけすごいことじゃありません。これなら僕の出ているコミュニティFMの方が進んでいます。radikoはラジオとネットの融合とはまだ言える段階ではないと思います。

 とは言え、あくまでもこれは試験放送。8月末に実用化を目指しているそうですから、その時にはネット環境さえあればどこでも好きなラジオ局の放送が聴けるようになることを期待しています。ラジオ復権のためには、ネットと結びつくことは今や必須です。地上波テレビよりもはるかに融合性が高いだけに、放送局の都合ではなく、ユーザーの視点で考えた形態をぜひ開発していって欲しいです。



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