幹事クリタのコーカイ日誌2010

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3月13日 ● 朝青龍はツンデレ。

 元・朝青龍がモンゴルで民族衣装を着て記者会見をし「相撲に関心ない」と発言したそうです。相撲協会に対しては「イヤなこともあった」、マスコミに対しては「精神的圧力を受け続けた」と完全に敵対。日本語での質問も遮ってしまい、まるでもう日本に戻ってくる気はないというような印象の会見内容です。

 彼はモンゴルの英雄であり、日本のマスコミのせいでバッシングを受けて引退に追い込まれた悲劇のヒーローというポジションを演出したいのでしょうが、こちらから見たらどうやったところでワガママ放題の暴れん坊でした。日本での人気もその「ヒール性の高さ」故だったのですが、いくらモンゴル向けの会見とは言え、ちょっと言い過ぎかも。

 今後彼はモンゴルで実業家として、またもしかしたら政治家として活動していくのでしょうが、モンゴルとともに日本も相変わらず大きなマーケットであるはずです。CMタレントとしての活躍は見込めますし、バラエティ番組でも重宝されるでしょう。プロレス団体を立ち上げるという噂も相変わらず流れています。

 日本で手軽に稼いだ金をモンゴルで投資していくというこれまでの戦略を続けるならば、今回の記者会見は失敗でしょう。日本に対して悪い感情を持っていることをあからさまにするのはスポンサー受けが良くありません。いちばんうま味のある広告出演契約が難しくなります。

 あくまでも相撲協会批判だけに止めておけば、旧態依然、頑迷固陋な相撲協会が悪いんだと言うことになりますが、マスコミに対してはサービスしておけば今後の扱いが変わります。仮想敵は日本全体であってはならず、日本でも特殊な組織である相撲協会だけにしておけば良かったのです。

 まあとは言え、朝青龍好きの人たちは相変わらずたくさんいますから、これくらいのことではまだ大丈夫。もうしばらくは稼ぐことができるでしょう。悪口を言っても暴れても、ちょっと笑顔を見せてやれば「良い人じゃん」と喜んでくれるのですから、日本は彼にとって甘くて美味しくて仕方ない場所です。まだまだ朝青龍のツンデレぶりは続きそうです。



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