先週末に玄関で転んで救急車で病院に担ぎ込まれた義父は、頭を６針縫ったものの体に異常はなく、少しずつ回復はしてきています。とは言え、玄関で転ぶほどに足取りがおぼつかなくなっていることも確かで、このままでひとり暮らしをさせておくのも難しいということで、近隣の老人ホームに入ることを真面目に検討し始めました。

　数年前にも本人は六甲の老人ホームを調べていて、なぜわざわざ遠く六甲なのかと言うと、義父は熱狂的な虎キチなので、甲子園の近くに住みたいという単純なファン心理だったのですが、そんな遠くに行かれたら家族が会いに行けないという反対意見と、なにより入居時に数千万円も払わなくてはいけないという「ぼったくり」さに呆れてやめてしまいました。

　その後も名古屋市内の高級老人ホームをそれとなく調べていたみたいですが、今回は緊急事態なので、とにかく家に近くてすぐに入れるところを候補に考えています。義父の家から車で５分そこそこのところにある老人ホームは、近隣では最大規模かつ最高級。とは言え、六甲はもちろん名古屋市内の老人ホームに比べれば土地柄かかなりリーズナブル。入居時に480万円、月額は20万円そこそこで大丈夫。これなら十分に払えます。

　もちろんこれだって高額と言えば高額で、普通の年金暮らしのお年寄りでは難しいかも知れませんが、幸い義父は元銀行員だけに若い頃から贅沢もせずお金だけはコツコツと蓄えていたので、この程度なら何とかなるようです。お金は残しておくものです。

　とりあえず金曜日から月曜日まで３泊４日で体験入所をすることになりました。これはなかなか良い制度で、こちらとしても住んでみないと実際のところはわからないわけですし、老人ホーム側からすると体験入所までしたらそのまま移り住んでしまう可能性が高いわけで、客を逃さないテクニックです。

　義父も「まあ試しに入ってみるか」と思ったわけですから、恐らくそのまま住むことになるんじゃないかと。実家は住む人がいなくなりますが、売り払ってしまうと義父が悲しむに決まっていますので、当分は空き家になりそうです。

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